恐いお顔で睨む事のあるキイタン。
ムートンは、キイタンのいなくなった弟の代わりにウチへと来てくれたのでしょうか?
植物用のガラスケースの中にある、ビニールシートを寝床にして、寒い夜を越していたり、
植木鉢の葉陰に隠れて晩秋の冷たい雨を、
生後たった5ヶ月くらの幼い体でひとりしのいでいたのが見ていられず、
「ウチに来なよ。」と声をかけました。
最初は家の中に入っても、ごはんを食べるとすぐに外へと逃げて行ってしまいましたが、
もうこれ以上寒さに耐えるのは限界と覚悟を決めたのか、ある晩からウチに泊まり、
いつの間にか完全にウチの子になってしまいました。
妹と弟がいた時には全てにおいて控えめで優等生だったキイタン。
ひとりになって意外に嫉妬深く、感情的で気分屋だという事に気付いたので、
ムートンと上手くやって行けるのか不安でした。
でも、思ったよりは上手く暮らしているようで、
私が居ない時や、居てもかまってもらえない時は、ふたりで追い駆けっこをして遊んでいます。
会社から帰って来ると、マットがあっちこっちへ飛んでいたり、
洗面台に差し込んであるゴミ受け用の栓が抜かれて床に転がっていたり、
新聞紙のページがバラバラにされた上で、ボロボロに引き裂かれていたり、
猫トイレから砂や黒サツマイモがポロリンチョしていたり…などなど。
まあ、ともかくヘタリ込みたくなるくらいに凄い事になっていたりもしますが、
どっちかがどっちかをイジメて追い駆け回した挙句、ケガをさせているのではないので、
私が大変なのはいいか…と思う事にして、
毎晩夕飯前に冬の台風一過のお片付けをするのでした。
同じ人が書いてます。よかったらついでに読んでね。
「カタバミ女史の疑問だらけの(ノート)」。
今日のタイトルは「できれば違う世界の人であり続けたい…」です。