ノアの小窓から

日々の思いを祈りとともに語りたい

聖書劇――ホン(脚本)

2015年04月19日 | 観る



     教会に集うようになって、初めて芝居の脚本を書いてみたんです。
     教会の牧師の方針として、聖書内容を劇に作るということがあったので、
     自分でもできるかもしれないと、おっかなびっくりで志願してみたんです。

     演出家のYさんは、脚本作りは全く初めてという私に、大切なことを教えてくださいました。

     「芝居にとって大切なものが三つあります。なんだと思いますか」

      一所懸命考えて答えました。      
     「舞台、観客、役者、脚本・・・」
      ひとつ余ってしまいます。

     「舞台、観客は、その通りですね。あと一つは、ホン(脚本)ですよ。」

      唖然としている私に、
     「一番大切なのは、ホンです。ホンが元なんです。それに舞台、観客。
      極端に言って、役者が全く出ない芝居もあるんですよ。」

               ★★   
                

      私はただ、首をすくめて拝聴しました。
     「脚本でも書いてみよう」なんて、なんと思い上がった考え。

      脚本が元! ホンがあって、場(舞台)があって、観客がいて・・・。
      すると、役者ってなんなのだろう。最後に呼び集められる役者。
      人間でなくても良いかもしれないなにか!

      いやいや、それは・・・。

      そんなわけで、
      いまでは、震えながら、ホンを書くのです。