ノアの小窓から

日々の思いを祈りとともに語りたい

聖書劇――演出

2015年04月24日 | 観る



        立ち稽古になってからが、本格的な芝居作りです。

        芝居って、セリフを言って、ちょっと身振り手振りをすればいいわけじゃない。

        だれかに「なる」ために、まず、自分を白紙にしないといけないらしいこと。


             


                
        ひとたび舞台に立てば、素人とはいえ、別の人格を演じるのです。

        歴戦の戦士ゴリヤテと
        まだ、戦場が未経験の少年ダビデ。
        よろいを着けた大男を観ても、怖じずに一騎打ちに臨むダビデが、
        小さな舞台の上に現れて、

        3000年前のパレスチナを舞台に、
        イスラエルとペリシテの戦い、
        その勝敗を決める一瞬を、再現するのです。


        役者の声の作り方、目線、動作、
        何日かの練習にの間に、○○さんだった人がゴリヤテに、
        △△さんがダビデになっていく・・・。

        もじもじと、頭を掻くような動作は、特に厳禁です。
        おどおどと、視線を泳がせるのも厳禁です。
        ゆらゆらと、からだを揺らす癖、
        つい首をかしげる癖、
        ありのままで持っているものすべてを、
        一度、捨てるのです。

        その難しい注文に答えて、真剣に演じて下さる「役者さん」に感謝です。

      さとうは、いま、
        「芝居は一日でならず」と知りました。


        ぜひ、一度、私たちの教会に劇を見に来てください。あるいは、
        お招き下されば、出張公演もあり?と思います。