立ち稽古になってからが、本格的な芝居作りです。
芝居って、セリフを言って、ちょっと身振り手振りをすればいいわけじゃない。
だれかに「なる」ために、まず、自分を白紙にしないといけないらしいこと。
ひとたび舞台に立てば、素人とはいえ、別の人格を演じるのです。
歴戦の戦士ゴリヤテと
まだ、戦場が未経験の少年ダビデ。
よろいを着けた大男を観ても、怖じずに一騎打ちに臨むダビデが、
小さな舞台の上に現れて、
3000年前のパレスチナを舞台に、
イスラエルとペリシテの戦い、
その勝敗を決める一瞬を、再現するのです。
役者の声の作り方、目線、動作、
何日かの練習にの間に、○○さんだった人がゴリヤテに、
△△さんがダビデになっていく・・・。
もじもじと、頭を掻くような動作は、特に厳禁です。
おどおどと、視線を泳がせるのも厳禁です。
ゆらゆらと、からだを揺らす癖、
つい首をかしげる癖、
ありのままで持っているものすべてを、
一度、捨てるのです。
その難しい注文に答えて、真剣に演じて下さる「役者さん」に感謝です。
さとうは、いま、
「芝居は一日でならず」と知りました。
ぜひ、一度、私たちの教会に劇を見に来てください。あるいは、
お招き下されば、出張公演もあり?と思います。