不登校の息子とビョーキの母

不登校の息子との現在、統合失調症の母との過去

不登校の息子の昼夜逆転(1)

2017-11-22 10:01:19 | 日記
この前息子の拒食のことを書きましたが、
拒食と並んで心配だったことが睡眠です。

中学2年の夏休み明けから学校に行かなくなった息子は、
最初の頃は布団から出てこないとしても、
眠っているのではなく学校に行きたくないから
布団から出ないという感じだったと思います。

私もひどく混乱していた時期もあって
正確に覚えていないかもしれませんが、
覚えていることを書きます。

宿題が終わらなかったと言って休んだので、最初は私も

「宿題が終わるまでパソコンは1日2時間ね。
学校に行けるようになったら自由にやっていいから、
早く宿題を終わらせて学校に行くんだよ」
と言い、息子も宿題をやっているようでした。

でも宿題はそれから何日経っても進まなくなり、
いつしか机の隅でほこりをかぶっていきました。

とても翻訳の忙しい時期だったので、
私もつきっきりで見張っているわけにいかないし、
パソコンをやっていなくても
隠れてDSで遊ぶくらいはいくらでもできるので、
今思えばあまり意味のない「アメとムチ」です。

でもあの頃は子供を何かで縛っていなければ
どんどんタガが外れてしまうのではないかと不安でした。
私が子供を放任したせいで不登校になったとか、
指導力のない親だと周りに思われるのが怖かったのです。

ある日居間で息子とおやつを食べていると、
家の横の道を帰っていく子供たちの声が聞こえました。

うちは路地に面していて、
居間にいるとけっこう通行人の声が聞こえるのです。

「……まいっちゃうよ、学校行けないんだぜ」
それは息子の幼馴染のユウトくんの声でした。

「えー、本当?」
と、近所の女の子。

その時息子は気づいていないようなそぶりでしたが、
それから友達にも先生にも会いたがらなくなり、
居間にいることも少なくなり、
昼も夜もなくゲームに没頭するようになっていきました。

世間が不登校をどんな目で見ているか、
遅ればせながら思い知ったのでしょう。

というよりも、ついこの間まで自分が
不登校のクラスメイトをどんな目で見ていたかを、
思い出したのではないでしょうか。

落伍者だ、ああなったら人生おしまいだ、
物笑いの種だと……。

長文になりそうなので続きはまた今度書きます。