不登校の息子とビョーキの母

不登校の息子との現在、統合失調症の母との過去

昼夜逆転が一日で直った!?

2017-12-13 08:57:01 | 日記
昼間眠っている息子を見ていると、私は統合失調症の母を思い出して
自分まで気が変になりそうでした。

「起きてよ。昼間は起きないと」

統合失調症患者との暮らしは地獄です。あんな日々がまた来るかと思うと、
とても耐えられそうにありませんでした。

私は布団の端からのぞいている息子の細い指を握りました。
「お母さん」
息子は助けを求めるように言い、力なく私の手を握り返しました。

この子は楽しくてゲームをしているんじゃない、
自分ではどうしようもないところまで追い込まれているんだと思いました。

思えば私は、
「学校を休んでゲームばかりして、生活リズムを崩してたら自分の得にならないよ」
と息子の自覚を求めるばかりで、強制することのない母親でした。

物わかりのいい親を演じたかったのかもしれません。

口うるさいと思われたくなかったし、かといって
子供をうまくおだててやらせるということも下手でした。

でも大人だって強制されないとできないことはあるし、
それが本人のためになることならすべきなのかもしれない。

「わかった。自分じゃ直せないんだね。お母さんが昼夜逆転を直してあげる」

私は思いきってゲームの電源コードを隠しました。
家から出られなくなった息子が、コードを買いに行けるはずはなく、
コードを返す条件で朝7時に起きることを約束させました。
あんなにリズムを崩していたのに、たった1日で息子の昼夜逆転はぴたりと治まりました。

甘い物ばかり欲しがるところも母の症状が激しかった頃に似ていたので、
砂糖を食べさせないようにし、脳に栄養を補給するサプリも試しました。
何が効いたか分かりませんが、息子はぐんぐん元気になっていきました。

自分の作戦が成功したと思い、私も元気が出てきました。

この頃はまだ私は、母親として子供をいい方向に導いていけるのだ、
いや、導くべきなのだという考えを持っていたような気がします。

これから約半年後、息子は再び昼夜逆転の生活に戻ります。