
昨夜借りてきたDVD、一生懸命みてしまって
終わったら、午前一時、リビングには誰もおらず、
なんか・・・・
こんなに夢中で見てしまった映画は久しぶりだった。
『宮廷画家 ゴヤは見た』という映画です。
私は・・・名画といわれる絵そのものも鑑賞するのは好きですが
それを描いた画家の人生にも興味があるのです。
殆どの画家は波乱万丈で、決して幸せではなかったのですが
歴史の素晴らしさも汚点も、宗教観も神話も
又自らの生活も、熱さと覚めた目で見つめ続け、
それを絵として残してきた方々。
石器時代に石や洞穴の壁に描いた最初の画家から
続いてきた現在の絵・・・・。
音楽もそうですが、絵によって、遠い歴史の向こうを見れるのは
とても素敵です。
デモ映画は、ゴヤの描いた運命的な肖像画のモデル二人をとおして
その二人の数奇な運命と
キリスト教の人間的感覚の異端審判、に関して
カトリック神父たちの宗教の名を借りた肉の人間性を
又、スペイン王族や街の人々の生活、ユダヤ民族のかかわりも含めて、
翻弄されたスペインを舞台にした
なんとも言い難い、しんどいアメリカ映画でした。
ゴヤの数枚の「黒い絵」とかいう薄気味の悪い絵の意味のようなものが
分かったような・・・ウーンわかんなかったような・・・。
期待したゴヤの生涯の映画ではなかったのですが、
何だか夢中でみてしまい、いろいろと考えさせられました。