
カシスはベリーのなかでも
かなり個性的。
イチゴは可愛いし
フランボワーズは洒落てるけど
こいつはちょい意地悪な
イメージ。
英語だとブラックカラント
和名は黒すぐり。
どろりと赤黒いピュレは
悪巧みでもしてるみたい。
手についたジュレを拭いたタオルは
惨劇のあとのよう。
オリジナルレシピは、酒量が半端なく
例によって、とおるちゃんなんかやらかしたんじゃないの?疑惑。
あ、とおるちゃんってのは
弓田先生を敬愛しての呼称ね。
会ってみたい方は代官山の
彼のお店へgo!
目印は「日本一おいしいフランス菓子」
の、看板。
見るたびに、にやにやしちゃう。
さて、ケーキの組み立ては
ビスキュイオザマンド
(土台のなかで一番好きかも)
カシスのババロアズ
カシスのジュレ。
ジュレは仕込みだったので
(先生いつもありがとうなのです!)
ビスキュイとババロアズだけだったのに
試食まで四時間かかったのは
いったいなぜだろう?
そりゃあ、私の持っていった
セルクルはがったがたで
キャルトンをはさみで切ったり
おしゃべりしてたら、ビスキュイを
16センチ丸にカットするの忘れて
すでにびしゃびしゃにポンシュしてたので
◎◎を××しながら△▼したのち
どうにかこうにかセルクルに
おさめたりは、したけれども。
(よいこのみんなが真似しないように
伏せ字でお送りいたします。)
実は過去に一度習ってる
このケーキ。
膨大な洗い物と闘いながら
ひろこさんと
「ディジョネーズってこんなに
大変だったっけ?」
と、ひそひそ。
シンクの水の濁り方さえ
腹黒い感じ。
へとへとになって片付けたら
先生作の美しいケーキに
まさに今、ジュレが
つやつやぴかぴかとかけられて
「はい!鏡面仕上げ!」
きゃー!!ぱちぱちぱち!!
鮮やかな酸味、ワインの芳香、
生クリームの優しい味わい、
たっぷりのポンシュをすいこんだ
ビスキュイのしっとり感。
(やっぱり一番好き)
悪いやつとか云ってたの誰よ。