
2003年、オープン。まだスカイツリーの影すらなかった押上の地は
当初まったく店舗候補ではなかったそう。
ここがおもしろいよ、と勧めてくれたのは
開店準備の試食会に来た友達の建築家だったんですって。
ここ、とは、試食会場である、オーナーの住む共同アパート。
セルフリノベを試み、そりゃあもう大変だったけど
おかげで柱の傷ひとつにも愛着のある店ができたのだそう。

オーナーは最初、自身が旅先で出会った
「まだ日本にないおいしい料理」を
いろいろ食べられる店にしようと思ったのだけれど
それだとアマチュアの域を出なくなりそうで
インドに特化した料理の店に。
旅先で出会ったのは、珍しくておいしいものばかりではなく
あたたかなもてなしや、初対面の自分にかけてくれる思いやり。
帰国してから、それらをどうやって返せばいいのか
考えたのだけど、もう一度会えるとも限らず、
ましてや日本に呼ぶこともかなわず
それなら自分のまわりのひと、住んでいる地域に
返していこうと思ったのだと。
押上に店を構えることで、地域を活性化できたら。
そんな願いは徐々に現実になっています。





♪ナイフ、ランプかばんにつめこんで
今も年に一度は旅に出て、おいしいものへの探求を怠らないオーナー。
まさに今月は旅の真っ最中。どんなものを持って帰ってくるのでしょうね。

むかしながらの商店街の、やけにぺかぺかした飾りが
クールに澄ましたスカイツリーを可愛らしく彩っていました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます