浪曲に恋して！師匠に恋して！

２０１９．８．１１
私が尊敬して大好きでやまない浪曲師の五代目天中軒雲月師匠が今月の29日に退院することになりました。
長いこと病気で手術をし、リハビリを経ての退院です。
ファンとしては嬉しいのですが、そして10月の大浪曲大会に復帰をなされます。
1席浪曲をおやりになられます。
嬉しいのですが、きちんと自分の足で舞台に立てるか心配もしています。
くれぐれもご無理なさらず、焦らず、私はお顔を拝見出来るだけでもいいんですよ。
ところで浪曲には普通に浪曲と言われるジャンルと歌謡浪曲と言うものがあります。
歌謡浪曲は村田英雄さんや三波春夫さんに代表されるものです。
そしてこのお二人はもともと浪曲師からの歌手でした。
浪曲師の中にはそのどちらも演じる人もいます。
その代表的な人が二葉百合子さんと三笠優子さんです。
こちらも浪曲師からの歌手です。
その昔亡くなられた天津羽衣さんも「お吉物語」という歌謡浪曲を演じておられました。
私は因みにこの歌謡浪曲も好きです。
この歌謡浪曲も一つのドラマだと思います。
前出の師匠の歌う「雪の南部坂」も歌謡浪曲の一つです。
この歌は「忠臣蔵」を題材にしたものです。
「忠臣蔵」の一節を題材に！
こういった歌謡浪曲はカラオケにも多数あります。
単にセリフ入りの歌ではなく、浪曲の1節が入った歌なのです。
前出の二葉百合子さんの「岸壁の母」などはいい例です。
この「岸壁の母」の元歌は歌手の菊池章子さんが歌われました。
その時は普通の歌でした。
しかし、二葉百合子さんの手により歌謡浪曲になり、浪曲になり現在に至っております。
浪曲には浪曲の歌謡浪曲には歌謡浪曲の良さがあるのです。
それぞれの良さを踏まえた上で浪曲を楽しむと言うのも良いことだと思います。