2019.8.1
郡上の鮎太郎
郡上離れて幾年過ぎた おいらしがねえ浪曲師
唸る一声心に届け 二節語って三啖呵
継いだ名前に恥じないように 今日も務めるこの舞台
(せりふ)
懐かしなあ おいらが産湯を浸かった吉田川か
親父が釣った鮎は美味かったな
おふくろはおいらのことを覚えているだろうか?
生きてりゃあとっくに八十は過ぎただろうな?
山の上には八幡城が 友と遊んだ幼い日
夏の祭りは郡上のおどり 夜を徹して踊ってた
(春駒が聞こえてくる)
郡上春駒 春駒 春駒
(せりふ)
確かおいらの家はこの辺りだったよな?
おっ!向こうから杖を突いたご老人が来るよ
ちょっと聞いて見るか?
「あの?すいませんが、この辺りに内藤と言う家はござんせんか?」
「この辺りの内藤は私ですが、何か?」
「郡上の鮎太郎というのうを知りませんか?」
「鮎太郎ね?そういえば昔、そんなのが居たような?」
「おいらがその鮎太郎でござんす!今は浪曲師として東京は浅草の木馬亭の舞台に立っております」
「知らないね。先を急ぐんだ!そこをどいておくれ!」
杖を突きつつ歩いた老人(人)の後ろ姿に面影を
「おっ母さん!」声を限りに叫んでみたがは
涙流れるせせらぎ街道~
郡上の鮎太郎
郡上離れて幾年過ぎた おいらしがねえ浪曲師
唸る一声心に届け 二節語って三啖呵
継いだ名前に恥じないように 今日も務めるこの舞台
(せりふ)
懐かしなあ おいらが産湯を浸かった吉田川か
親父が釣った鮎は美味かったな
おふくろはおいらのことを覚えているだろうか?
生きてりゃあとっくに八十は過ぎただろうな?
山の上には八幡城が 友と遊んだ幼い日
夏の祭りは郡上のおどり 夜を徹して踊ってた
(春駒が聞こえてくる)
郡上春駒 春駒 春駒
(せりふ)
確かおいらの家はこの辺りだったよな?
おっ!向こうから杖を突いたご老人が来るよ
ちょっと聞いて見るか?
「あの?すいませんが、この辺りに内藤と言う家はござんせんか?」
「この辺りの内藤は私ですが、何か?」
「郡上の鮎太郎というのうを知りませんか?」
「鮎太郎ね?そういえば昔、そんなのが居たような?」
「おいらがその鮎太郎でござんす!今は浪曲師として東京は浅草の木馬亭の舞台に立っております」
「知らないね。先を急ぐんだ!そこをどいておくれ!」
杖を突きつつ歩いた老人(人)の後ろ姿に面影を
「おっ母さん!」声を限りに叫んでみたがは
涙流れるせせらぎ街道~