愛媛県愛南町に、紫電改が展示されているのは、なぜか?
太平洋戦争末期、海に墜落した機体が、戦後になってダイバーによって偶然発見され、引き上げられたのでした。
その時には、機体にフジツボがびっしりだったそうです。
関係者達によって、展示することとなり、フジツボは綺麗に除去したものの、ひん曲がったプロペラや、剥がれたボディ部分は、あえて修復せずに、展示することになりました。これは、遺族の方々からの要望で、戦争の悲惨さを後世に伝えたい、という思いからの要望だったようです。
展示館には、漫画家のちばてつや先生のサインがありました。『紫電改のタカ』という作品を描いていらっしゃいます。これも読んでみたいな。
紫電改は、2000馬力の、当時の最新式エンジンと、ベテランパイロットでなくとも高度な飛行が可能な自動フラップシステムを搭載しています。ただ、これだけの開発技術があっても、敗戦濃厚な当時の日本、材料も工員も足りない中で、どうにかこうにか制作されていたようですから、不具合なんかも多かったのではないでしょうか。そして、まもなく、敗戦。終戦となるのです。
なんか日本の今の状況に、似てるような気もするなあ。
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