みなさんは、どう思いますか?
農薬を使おうが、使うまいが、農業自体の大変さには、それほど差がないと思っています。
ところで、だれかがディズニーランドに、誘われたとします。
その人は、ディズニーが好きではなかったとします。
好きでもない遊園地に連れてこられたら、その人にとっては、苦痛以外の何物でもありません。
誘った方は、『ディズニーが嫌いな人間なんていない』と考えていて、親切心から、誘ったのかもしれませんが、この場合は、ハラスメントと言われても仕方ないと思います。
世の中には、こういうことが、多々あります。
私は、農薬を使わない農業がしたくて、この世界に入ってますから、無農薬が大変だと思ったことは、ほとんどないというか、記憶がないです。
むしろ農薬を使用することになったら、その苦痛に耐えられなくなるでしょう。
さて、私はとりあえず、10年やってきて、まあ、経営的には赤字は出さずとも、いつもギリギリの状態。
これは、無農薬だから、ということでは、ないと思っています。
確かに、カメムシが大発生すれば、全滅、ほぼ収入ゼロみたいな境地になるわけですが、あらゆる手段を駆使して、時には借金をしたりしながらも、経営を赤字にせずに乗り切っています。(経営の勉強は、みかん農家になってから始めましたが、やってよかったと思っています)
ただ、無農薬だから、経営が苦しいのかと言えば、そうではないと考えています。
当農園は、私が一人で、経営しています。
社長兼、社員。
これが、2人だったら、大きな違いが出てきますね。税制上の優遇措置で、2人の経営なら2倍以上の免税措置があります。
それだけで、暮らしのゆとりが出てきます。
作業にしたって、1人でやるのと、2人でやるのとでは、3倍以上の効果があります。
餅つきを例に例えてみましょう。
一人で杵をつき、一人でもちを裏返し。
ものすごい非効率です。時間は倍以上かかるでしょう。
さらに、杵と臼の準備、後片付け。
もち米の準備と、蒸しあげ。
そのうえ、もち米の買い出し。
つき上げたもちの、のしや、丸め。
全部一人でやるとしたら?
で、私は独身者ですから、炊事、洗濯、掃除も全部やりますし、買い物、経理もします。
炊事に関しては、インスタントやできあい、外食をほとんどせず、こだわり農産物中心の玄米食中心。
農作業も、ヤギの世話も、地域の行事も、全部やります。まあ、だから、非効率この上ない。
わが農園が、財政的に低迷しているのは、単純に、一人でやっているからなのでした。
かといって、パートナー見つからんし!!
一人でこれだけやれるのですから、2人、3人と、複数の経営になったら、夢のような暮らしができるのでは?と、いつも妄想してはいます。
10年やってきて、これだけの不景気の中、お客さんは逆に増えています。経営の方向性は、間違っていなかったと言えると思います。
しかし、一人では、いずれ限界が来るな。
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