落葉の積もる場所

- The way I was -
 

『カールじいさんの空飛ぶ家』

2009年12月10日 | WEBLOG
           




最近、気分が凹みまくっていて、  自分で閉塞感を打破しなければ! ということで、

Disney PIXAR の新作 『カールじいさんの空飛ぶ家』 を観てきました。



久しぶりに、劇場での映画鑑賞です。



アメリカン・ブルーさんお薦めの「2012」と、 どちらにしようか迷ったのですが、

若干鬱っぽい精神状態で、人類滅亡の危機 に耐えられる自信がなかったため、

こちらを選びました。










          











冒頭から約10分程度の間で、  主人公カールとエリーとの出会いから、

エリーが逝って永遠のお別れとなるまでを、 スムースかつスピーディに描きます。



感心したのは、 幸せな結婚生活の間を、 セリフ無しのサイレントで表現している点。



「幸福な時間に言葉はいらない」 ということでしょうか。

  (私は、このセリフ無しの結婚生活の中に、一番の泣きポイントがありました)








トム・ハンクスが無人島に流される名画 『キャストアウェイ』 では、

島での孤独な生活の間、 音楽を全く流さず 潮騒や嵐の音だけをバックに

トムにセリフを語らせていたことを思い出しました。



対照的で、 どちらも面白い試みだと思います。













エリーが亡くなった後、 カールじいさんは風船で浮かせた家に乗って無謀な旅に出ます。



もちろん、 その旅にはちゃんとした目的があるのです。



途中、いろいろな仲間も増え、 彼の夢は叶うかに思われましたが・・・。



     (仲間たちの中で、 私は鳥さんがお気に入りです)











ネタバレになってしまうので、 ストーリー関連はこの辺で終わりますね。



もっと悲しいシーンが多いかと危惧していましたが、 なんのなんの

勇気凛々の冒険譚で、 前向きな気持ちになれる映画でした。



配給会社が、PRに元楽天の野村克也さんを起用した理由も、何となーくわかりました。















あえて言えば、おススメ度は   ☆☆☆☆★



今までのピクサーアニメの中では、

トイストーリー&2、 レミーのおいしいレストラン、 WALL・E に並ぶ、

大人の鑑賞に堪えうる出来栄えだとは思います。 












原題は 『UP』。



このタイトルに、製作サイドの気持ちが込められているのかも知れません。











映像も文句なし(風船!キレイでした)、  脚本も相当練られています(練り過ぎた?)。



来春のアカデミー賞では、長編アニメ部門のオスカーに輝くことは間違いないでしょう。









これからご覧になる方も多いはずなので どこまで書いていいのか、よくわかりません。



ですので、  尻切れとんぼになりますが、 今日はこの辺で・・・。










                   サヨナラ サヨナラ      サヨナラ







































      東京の風船おじさん、 どこかで生きてるのかなぁ・・・