最近、気分が凹みまくっていて、 自分で閉塞感を打破しなければ! ということで、
Disney PIXAR の新作 『カールじいさんの空飛ぶ家』 を観てきました。
久しぶりに、劇場での映画鑑賞です。
アメリカン・ブルーさんお薦めの「2012」と、 どちらにしようか迷ったのですが、
若干鬱っぽい精神状態で、人類滅亡の危機 に耐えられる自信がなかったため、
こちらを選びました。
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冒頭から約10分程度の間で、 主人公カールとエリーとの出会いから、
エリーが逝って永遠のお別れとなるまでを、 スムースかつスピーディに描きます。
感心したのは、 幸せな結婚生活の間を、 セリフ無しのサイレントで表現している点。
「幸福な時間に言葉はいらない」 ということでしょうか。
(私は、このセリフ無しの結婚生活の中に、一番の泣きポイントがありました)
トム・ハンクスが無人島に流される名画 『キャストアウェイ』 では、
島での孤独な生活の間、 音楽を全く流さず 潮騒や嵐の音だけをバックに
トムにセリフを語らせていたことを思い出しました。
対照的で、 どちらも面白い試みだと思います。
エリーが亡くなった後、 カールじいさんは風船で浮かせた家に乗って無謀な旅に出ます。
もちろん、 その旅にはちゃんとした目的があるのです。
途中、いろいろな仲間も増え、 彼の夢は叶うかに思われましたが・・・。
(仲間たちの中で、 私は鳥さんがお気に入りです)
ネタバレになってしまうので、 ストーリー関連はこの辺で終わりますね。
もっと悲しいシーンが多いかと危惧していましたが、 なんのなんの
勇気凛々の冒険譚で、 前向きな気持ちになれる映画でした。
配給会社が、PRに元楽天の野村克也さんを起用した理由も、何となーくわかりました。
あえて言えば、おススメ度は ☆☆☆☆★
今までのピクサーアニメの中では、
トイストーリー&2、 レミーのおいしいレストラン、 WALL・E に並ぶ、
大人の鑑賞に堪えうる出来栄えだとは思います。
原題は 『UP』。
このタイトルに、製作サイドの気持ちが込められているのかも知れません。
映像も文句なし(風船!キレイでした)、 脚本も相当練られています(練り過ぎた?)。
来春のアカデミー賞では、長編アニメ部門のオスカーに輝くことは間違いないでしょう。
これからご覧になる方も多いはずなので どこまで書いていいのか、よくわかりません。
ですので、 尻切れとんぼになりますが、 今日はこの辺で・・・。
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東京の風船おじさん、 どこかで生きてるのかなぁ・・・
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