落葉の積もる場所

- The way I was -
 

いつかのメリークリスマス

2009年12月24日 | WEBLOG






メリー・クリスマス!



皆さん、 素敵なクリスマスをお迎えでしょうか?



今日は、 PANAUSONIC社製タイムマシーン (まりも先生)に乗って、



40年以上過去にタイムスリップしてみましょう!





























                  


















































12月24日 



夕方5時過ぎ












五右衛門風呂の焚口で、 一生懸命を起こしているちっぷ君(5歳)がいます。




 




この風呂焚き作業は、 当時の 彼の日課でした。













震え上がるほど冷たい雨が降っていました。      



もしかしたら、 このまま雪に変わってしまうのかもしれません。     










まだ、小さくて痩せっぽちの ちっぷ君は思っていました。



  「よそのお家では、暖かい部屋の中でケーキを食べて、プレゼントをもらえるというのに、



     なんで僕だけ こうなんだろう」  と。      










「オガライト」というオガクズで出来た燃焼材、 古新聞、 父親が切り置きしている材木。



それらは 悪天候のせいで しっけていて、 なかなか火がつきません。



懸命に息を吹きかけて燃やして、 1時間近くかかって ようやくお風呂が炊けました。










すっかりシモヤケてしまった手の甲と 手のひらを擦り合わせながら、



家の中に入ったちっぷ君の目に飛び込んだものは・・・  






  白くて大きなクリスマスケーキだったのです。      










貧しかったちっぷ君の家に、 クリスマスケーキが登場したのは 初めてのことでした。










母親が楽しそうにケーキを切り分け、 



今年生まれたばかりのちっぷ君の弟の前にも ミニサイズのクリームが置かれました。










みんなでジュースを手にして





         Merry Christmas !





乾杯を済ませると、  父親は隣室へと向かいました。










そして、再び現れた父親の手には  なんと、 『綿菓子マシーン』 が・・・。



                   









おもちゃなのですが、 ザラメ砂糖を投入すると、ちゃんと綿菓子が出来上がるというシロモノ。




ちっぷ君は もう大喜びで はしゃぎました。     














いつもは 鬼のように 躾に厳しい父親も笑顔でした。 



母親も、



そして、 まだわけのわからない ちっぷ君の弟さえも、 











みんなが笑って過ごした 忘れ難い クリスマスイブ・・・。    

































今はもう 決して叶うことのない ちっぷ家そろっての聖夜。







喜びに満ちあふれていた 思い出の聖夜。


















                                                





    もう二度と・・・。                  























































                  





























             



      



















翌日、 さっそく「綿菓子マシーン」で、綿菓子の製造にトライしていたちっぷ君。



しかし その準備中に、 誤ってマシーンを思い切り踏んづけてしまい、 



一度も綿菓子を生み出すことのないまま、 マシーンは 「単なる物体」 と化したのです。




                        






























その夜、 



ちっぷ君が鼻血を出すほど 厳父から殴られたのは言うまでもございません。





                      







































































時間旅行はいかがでしたか?



悲しいような、 くだらないような、 変なタイムスリップでしたね。



では、 そろそろ2009年12月24日に戻ることにしましょう。








そして、  ご家族と、 愛する人と、 あるいはお子さんと、 あるいはペットちゃんと・・・





            素敵なイブを楽しむことにいたしましょう!



















                      











          













































              ery  erry  X’mas