”Rodriguez Peña” Juan D'arienzo
1911年にバンドネオン奏者のヴィセンテ・グレコが作曲した古典曲です。
タイトルの『ロドリゲス・ペーニャ』はブエノスアイレスのロドリゲス街にあったタンゴ・サロンの店の名前です。
このタンゴ・サロン『ロドリゲス・ペーニャ』は由緒ある店で、アローラス、フィルポ、カナロなども出演した一流奏者の登竜門的な
存在でもあり、また新作タンゴの発表の場も兼ねていました。
この店に出演していたグレコが新曲として披露したのがこの曲で、常連客からの喝采の拍手が鳴りやまず、何度もアンコール
に応えました。そして一人の客に「この曲のタイトルは?」と聞かれ、まだタイトルを決めていなかったグレコはとっさにこの店の
名前である『ロドリゲス・ペーニャ』と答えたということです。これに喜んだ店主と常連客はグレコを担ぎ上げてコリエンテス通りを
練り歩いたというエピソードが残っています。
↓はファン・ダリエンソ楽団の『ロドリゲス・ペーニャ』 YOUTUBEより