『激しい季節』 Estate Violenta (伊) 1959年制作
監督 ヴァレリオ・ズルリーニ
音楽 マリオ・ナシンベーネ
主演 ロベルタ … エレオノラ・ロッシ・ドラーゴ
カルロ … ジャン・ルイ・トランティニアン
ロッサーナ … ジャックリーヌ・ササール
主題歌 『激しい季節』 ( Canzone Di Rossana ) 演奏・サウンドトラック
挿入歌 『テンプテーション』 ( Temptation ) 唄・テディ・レノ
第二次世界大戦末期のイタリアの高級リゾート地を舞台とした情感のこもったリアリズムの冴える反戦映画。
1943年、アドリア海に面したリッチョーネでは祖国の戦禍とは無縁に上流階級の若者たちが青春を謳歌していた。
しかしこの地にもドイツ軍機が威嚇するように飛来してくる。兵役を免れていたファシスト党高官の息子カルロは
ロッサーナと恋仲になっていたが、ここに現れた子連れの未亡人ロベルタに心を奪われて深い関係になる。やがて
ムッソリーニ政権が倒れカルロの兵役免除も期限が切れたためカルロは逃亡を決意した。ロベルタも当地に娘を
残して彼と列車に乗るが途中で激しい爆撃にあう。カルロはロベルタを子供のもとに戻るように諭して列車を見送った。
主題歌の『激しい季節』はマリオ・ナシンベーネの作曲による哀愁漂うムード・ミュージックで、映画ではカルロが
ロベルタをダンスに誘うシーンに使われていました。二人の台詞が入ったサントラ盤が出ており、ファウスト・パペッティ
楽団のレコードなどもリリースされています。
あまりヒットしなかったのでなじみが薄いかもしれませんが、私にとってはお気に入りの名曲です。
なお、このサントラ盤はフランコ・フェラーラ指揮のオーケストラによるものです。
また、この曲の直前に流れる『テンプテーション』は1933年にビング・クロスビーがヒットさせたアメリカ産の名曲で、
ナシオ・ハーブ・ブラウン作曲、アーサー・フリード作詞で、ロジャー・ウィリアムスのレコードが有名です。
You came, I was alone.
I should have known you were temptation.
You smiled luring me on,
my heart was gone, you were temptation.
ちょっと長いかもしれませんが、二曲続けて聞くことができる動画でUPします。
↓は映画から『テンプテーション~激しい季節』 YOUTUBEより
↓はファウスト・パペッティ楽団の『激しい季節』 YOUTUBEより