ある心の病の人は、
自分が劣っているから、周りの人と対等な資格を持っていない。
だから、周りの人からこんなひどい仕打ちを受けるんだ!
みたいな思い込みがあるんでしょうね。
んで、その劣っている部分をカバーするために、
例えば
東京大学に合格することが必要だ!
とか、
一流官庁の事務次官になることは必要だ!
エトセトラ。
みたいな目標を立てるのかなあと思います。
そう。
「これを成し遂げたい」というプラスの意欲ではなく、なんていうんだろ、「これをクリアーしなきゃ、人並みになれない」みたいな、なにかに追っかけられているみたいな感じ方から逃れるために、しかたなくやっているみたいな感じ?
それがなぜ。東大合格とか、一流官庁の次官になるとか、なぜそうなるのか、自分でもさっぱりわからないのですが。
そんな感じから、Икэмотоは無茶苦茶な生き方をしていたような気がします。
だって、進学も就職も恋愛も、したくてしているわけじゃないから。
いや。学校にも行きたいし、仕事もしたい。女のことも仲良くしたい。
そういう気持ちはあるんですよ。
ただ、クリアーするための目標として、進学や就職や恋愛があるわけですよ。
学校や会社、そして女の人には、実に申し訳ない話だと思います。
でも、どれ一つとして自分の本当の意欲ではないから、ちょっとした困難でやめてしまう。
その困難とは、対人関係。
そもそも自分は周りの人たちと対等な資格を持っていない。故にむやみに周りから傷つけられる。
そんな考え方を持っていて、人間関係なんかうまく行くはずがないですよ。
でも、それが周りの人たちにはわからない。
それどころか、うぬぼれているなどと決めつけられて、余計に叩かれる。
こんなことが子供の時から続けば、厭世的な気持ちになってきますよ。
最後には人類に復讐しようか!
という気持ちにもなります。
その手段として、発狂、犯罪、自殺。(世間にダメージの少ない順番から並べました。)という、3つの脱出口があるわけです。
でも。
自分の本当の気持ち。
自分にはなにか劣っていることがあるから、自分は周りの人たちと対等な資格を持っていない。だから、周りからひどい仕打ちを受ける。
その気持ちを意識化したら、したくもない進学や就職、そして結婚に血眼になる必要がなくなりました。
今度は、自分の心の奥底から湧き上がる本当の意欲から、動いていみたいと思います。