西洋でいう運命。東洋でいう天命には逆らわない方がいい。
古代ギリシャの考え方では、神々でさえ運命には逆らえず、無理に逆らうと悲劇が待っているという。
古代中国の考え方では、聖人と呼ばれる孔子様でさえ天命からは逃げられず、君子と呼ばれる皇帝でさえ、これからは逃げられなかった。
逆らえないものに逆らおうとし、逃れられないものから逃れようとする。
そんなことをしても、時間と労力の無駄遣いで、全く意味がない。
そんなことをするのは愚か者だ。
そう主張しているのがお釈迦様であり、別段神仏を拝めば、これらの加護を受けるとは一言もおっしゃっておらず、そんなことをいっているのは、後の世の人たちの説である。
運命に従い天命を果たしているうちに、不思議と運命や天命がプラスの贈り物をくださるから不思議だ。
私にとっての最高の贈り物。それは、赤子のような素直さだった。
そんなことがあった、二月十六日からの私に起きたことだったのだ。