【2016参院選】連合「三重苦」…民進党の支持率低迷 一部産別も離脱 野党統一名簿も頓挫
政府は2日の閣議で、参院選の日程について「22日公示−7月10日投開票」と正式に決めた。事実上の選挙戦が始まった2日、民進党最大の支援団体、連合は総決起集会を開き、同党と政策協定を締結。過去最多の組織内候補12人を同党の比例代表に擁立して完勝を目指す。だが、頼りの党の支持率は1桁にとどまり、期待する野党各党の統一名簿構想も頓挫。さらに一部の産業別組合が連合を離脱する「三重苦」に見舞われ危機感は募るばかりだ。
「連合として民進党を精いっぱい、最大限、全面的に支援する」
連合の神津里季生(りきお)会長は2日の集会で、参院選で民進党への協力を約束。長時間労働の是正などを盛り込む政策協定に署名した。
神津氏はさらに、消費税率10%への引き上げ延期を踏まえ、「選挙のためなら、とってつけたようにこじつけの解釈をする。牽強付会(けんきょうふかい)と言わざるを得ない」と指摘。安倍晋三政権への批判を展開した。
連合は4月、民進党と「連携を図る」との対応方針を決め、旧民主党時代の「支援を強化する」との表現を修正。格下げに映る対応は波紋を呼んだ。ただ参院選では、民進党から大量の組織内候補を擁立。政策協定の締結を前提とした共闘は既定路線といえる。
連合は平成25年参院選で組織内候補の当選は6人にとどまった。今回こそ当選者を増やし、影響力の拡大を狙うが、問題は「二大政党が拮抗(きっこう)しなければいけない」(神津氏)はずの民進党支持率の低さだ。各社の世論調査でも支持率は10%以下で、民主、維新両党の合併効果は薄い。
連合は、比例票を効率的に獲得するため、野党各党による統一名簿構想を後押しする。神津氏は2日の会見で「受け皿はより強固なものがいい。思いが共有する方々が団結し、壁を乗り越えてほしい」と強調。民進党の岡田克也代表も5月末、社民、生活両党に統一名簿の検討を打診した。
だが、岡田氏が想定していた「民進党・市民連合」の名称が法律上使えないことが分かり、岡田氏は2日、記者団に事実上の断念を表明。連合とすれ違いばかりが目立つ。
連合の足元も揺れている。住友化学など大手化学各社の労組でつくる「全国化学労働組合総連合」(化学総連)が5月末、連合からの離脱を決めた。「独自に政策提言したい」との理由だが、産別労組全体の離脱は平成元年の連合発足以来初めて。組合員約4万6千人を抱える化学総連の離脱は、連合の集票力にも響きかねない。
さらなる難題は、32ある改選1人区で、共産党を含めた野党4党の統一候補の擁立が完了したことだ。
「非自民・非共産」を掲げる連合は、改選数2以上の複数区を含め41選挙区で推薦を決めたが、共産党系候補に一本化した香川選挙区は自主投票の公算。神津氏は会見で「(共産党と)手を組むことはあり得ない」と明言し、連合本部からも地方組織に「共産党系とは口をきくな」と異例の指示も飛ぶ。
決戦を前に、不安要素が絶えない連合。古賀伸明前会長は昨年10月の講演で「今のままでは、組織内候補は半分落ちる。民主党は頼りない」と語っていた。どことなく、古賀氏の予言が的中する気配が漂っている。(岡田浩明)
旧民主党が政権を獲って、同じ轍を踏むほうがいいと考える国民がどれだけいると思っているんだろう。
これこそ国民をなめているとしか思えない愚行だよね。
烏合の衆である旧民主党が、さらに政策が違う党と組むとどうなるか…ちょっと怖いもの見たさはあるけど、まあ明らかに地獄を見ちゃうんだろうなぁ。