第24回参院選が22日公示され、7月10日の投開票に向け選挙戦がスタートする。これに先立ち、与野党9党の党首は21日、日本記者クラブ主催の討論会に出席。最大の争点の経済政策をめぐり、安倍晋三首相(自民党総裁)がアベノミクスで「成果を出してきた」と継続を訴えたのに対し、民進党の岡田克也代表は政策転換を迫った。

 参院選には前回の433人に比べ、40人程度少ない約390人が立候補する見通し。国政選挙では今回初めて選挙権年齢を18歳以上に引き下げる改正公職選挙法が適用される。

 首相はアベノミクスにより高校・大学の就職率や有効求人倍率が上向き、中小企業の倒産件数も減少したなどと成果を強調。「まだ道半ばだ。エンジンをふかしてしっかりとデフレから完全に脱却し経済を成長させていく」と訴えた。消費税率10%への引き上げを2019年10月まで再延期することについては「公約違反と言われてもしょうがない」と認めた。

 公明党の山口那津男代表は、「アベノミクスの成果を活用し、社会保障の充実、保育や介護の基盤整備、若者・女性の活躍に向けた取り組みを加速する」と述べた。

 これに対し、岡田氏は「経済政策は行き詰まっている。転換が必要だ」と指摘。「人に対する投資や所得の再分配、働き方の大改革をしっかりと実現し、持続的な経済成長が初めて可能となる」と述べ、格差を是正するため、所得・資産の再分配を重視した経済政策に改めるべきだと主張した。

 共産党の志位和夫委員長は「安倍暴走政治ストップの期待に応える。アベノミクスによる国民生活の破壊、格差と貧困を是正する」と述べ、与党との対決姿勢を示した。


批判するのは誰でもできる。

民進党も共産党も、しっかりと分かる形で対案を示してほしいな。

とくに旧民主党が政権をとった時に国民は騙されているから、自民党の批判ばかりじゃ国民に相手にされないんじゃない?