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【政論】南スーダン日報問題でも懲りない民進党のブーメラン芸

2017年02月20日 22時00分29秒 | ニュース

【政論】南スーダン日報問題でも懲りない民進党のブーメラン芸

【政論】南スーダン日報問題でも懲りない民進党のブーメラン芸

衆院予算委員会で、民進党の後藤祐一氏(左手前)の質問に挙手する稲田朋美防衛相=14日午後、国会・衆院第1委員室(斎藤良雄撮影)

(産経新聞)

 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加している陸上自衛隊の派遣部隊が昨年7月に作成した日報をめぐり、衆院予算委員会で野党による追及が続いている。15日には民進、共産、自由、社民の4野党が稲田朋美防衛相の辞任を求める方針で一致した。

 確かに、当初は「不存在」とされた日報が再調査で見つかった経緯自体は粗末だった。もっとも、再調査を指示したのは稲田氏であり、日報が見つかったのは当初は調査範囲外だった端末なので、隠蔽との指摘はあたらないだろう。

 民進党は、日報に記載された「戦闘」という文言を問題視している。PKO参加の前提となる紛争当事者間の停戦合意は崩れているという主張だ。

 だが、ここで民進党が触れない事実がある。旧民主党の野田佳彦内閣時代の平成24年春、隣国のスーダン軍が国境を越えて南スーダンを空爆し、他国のPKO部隊に被害が出るなどした。そして当時の報告にも「戦闘」と記されていた。

 それでも野田内閣は自衛隊の派遣を継続した。このとき自民党の佐藤正久参院議員の質問主意書には「主として(PKOの)活動地域外で発生し、規模も限定されている」と答え、武力紛争を否定している。

 いつものブーメラン芸だが、本当に懲りないとしかいいようがない。彼らが安全保障関連法の廃止を要求したときも、同党幹部らがかつて集団的自衛権の必要性を主張していたことが次々と指摘されていた。

 民進党が稲田氏を追及している最中の12日には、北朝鮮が新型の弾道ミサイルを発射した。それでも2日後の国会では防衛相を相手に日報の話ばかり。国民の生命財産に関わる重大事を脇に置く民進党に、政権を担う資格があるとはとても思えない。(小野晋史)


ブーメラン・ブーメラン・ブーメラン…って曲もあったねぇ。

選挙互助政党だからなぁ。

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聖教新聞 (2017/ 2/ 9) 〈文化 チェルノブイリ 30年の教訓〉 26 受け継いだはずの法理念

2017年02月20日 21時45分22秒 | コラム・ルポ

〈文化 チェルノブイリ 30年の教訓〉26 受け継いだはずの法理念

2017年2月9日 聖教新聞

ロシア研究者 尾松亮
影響が否定できないなら救う
 
甲状腺検査の会場に向かう子どもや保護者(2011年10月、福島市内で)
甲状腺検査の会場に向かう子どもや保護者(2011年10月、福島市内で)

 福島県民を対象にした甲状腺検査では「推定される有病数に比べて数十倍のオーダーで多い甲状腺がんが発見されている」と認められたが、検査結果を評価する検討委員会は、原発事故の影響は否定できないが考えにくいと説明してきた。
 一方、チェルノブイリ法は、「否定できないなら被害認定する」という立場だ。
 同法(ロシア版)24条には、因果関係は「被ばく量のレベル、被ばく量に関するデータの欠如、チェルノブイリ原発事故以前の病歴、放射能汚染地域における居住・就労の終了から被害の発生までの期間に関係なく、当該被害が事故の否定的要因によって引き起こされた可能性がある場合には、確立されたとみなされる」とある。
 可能性がある場合には因果関係を認める。「否定できない」から認定するのだ。
 放射線と別の要因が重なって被害が生じた可能性も考慮する。2015年11月に来日したウクライナ医学アカデミーのA・チュマク博士は「チェルノブイリの要因だけを抽出することは不可能です。他の化学汚染とチェルノブイリによる汚染が重なった地域で、より頻繁に疾病が報告されています。放射性物質と他の有害物質が、複合的に影響していると考えられます」と述べている。
 「こんな法律があるのか」と驚く必要はない。日本にもチェルノブイリ法の考え方を取り入れた法律がある。
 「国は、被災者たる子ども及び妊婦が医療(東京電力原子力事故に係る放射線による被ばくに起因しない負傷又は疾病に係る医療を除いたものをいう。)を受けたときに負担すべき費用についてその負担を減免するために必要な施策その他被災者への医療の提供に係る必要な施策を講ずるものとする」
 12年6月に全会一致で成立した「子ども・被災者支援法」の第十三条だ。
 「放射線による被ばくに起因しない」と証明できない限りは医療負担が減額または免除され、医療サポートが提供される。企業でも自治体でもなく「国」の責任で補償する。
 「因果関係」の証明責任が被害者に課されれば、多くの人が切り捨てられる。それを防ぐための条文だ。薬害患者の経験、水俣病の教訓など、日本の歴史と経験に根ざした条文でもある。
 甲状腺がんの原因とされる放射性ヨウ素は関東へも広まった。この法律が定める「被災者たる子ども及び妊婦」は、事故時の福島県在住者に限定されるものではない。


「原発事故の影響は否定できないが考えにくい」…ねぇ。

サブタイトルにある、受け継いだ「はず」の法理念…の「はず」が意味するものとは。

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品質も問題ナシ!“新電力会社”切り替えた方がいい理由

2017年02月19日 21時30分32秒 | コラム・ルポ

品質も問題ナシ!“新電力会社”切り替えた方がいい理由

image

意外に少ない新電力への切り替え事例。しかし、経済産業省のアンケート(’16年9月)では新たに契約した人の88.6%が「切り替えに満足」していると回答。理由は「電気料金が安い」「電力が安定している」など。“案ずるより産むがやすし”なのだろうか。

「私も、昨年4月早々に切り替えました。驚いたのは手続きの簡単さです。新しい契約先に電話を一本かけるだけ。毎月届く『電気使用量のお知らせ』を見ながら。質問に答えるだけで完了しました。ただ、自由化直後だったためか、実際に切り替わるまではしばらく待ちました。といっても工事などは必要ありません。いつの間にか切り替わっていて、それ以前と何も変わらず電気を使っています」

そう語るのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。昨年4月に電力が全面自由化されてからもうすぐ1年。誰もが自由に電力会社や料金プランを選べるようになった。だが、昨年末までに電力会社を切り替えた世帯は257万件余りで、全体の4.1%(電力広域的運営推進機関)と意外と少ない。

「そもそも電気は、どんな会社がどんな方法で作っても、いったんひとつの大きな“プール”に集められます。そこから、これまでと同じ電線を通って各家庭に送られるので、どの電力会社と契約しても、電気の品質は変わりません。したがって品質面では安心。あとは料金の安さや、自然エネルギーなど電気の“作り方”、トラブル対応力などを見比べて、電力会社を選べばいいのです。検討の際には、比較サイトなどを参考にするといいでしょう」

切り替えに際して注意してほしいのが違約金。料金プランのなかには2年契約などの契約期間を定め、更新期間に解約の申し出がない限り自動更新するものがある。

「携帯電話の2年縛りと同じような仕組みで、更新期間外の解約は違約金がかかります。契約期間の定めがなければ、契約後に不満がある場合、元の電力会社に戻すことや、また別の会社に変更することは、いつでも無料でできます。2年契約では料金が安くなるプランが多いのですが、初めて切り替えるときには、念のため避けたほうがいいでしょう」


そういえば自宅の電気もそのままだったなぁ。

携帯電話は節約のためにSoftbankからワイモバイルに変えたのに(とりあえず自分だけ)、電気はすっかり忘れていたよ。

このコメントを書いている途中で、すぐに比較サイトで調べたら Looopでんき とかいう、聞きなれない会社がトップに出てきた。

いくつかの比較サイトで検索しても同じ会社が出てきたので、とりあえず申し込み。

いつでも解約して元の電力会社へ戻せるらしいから…ね。

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<奥羽線>寝台特急583系 4月引退

2017年02月18日 22時21分25秒 | のりもの

<奥羽線>寝台特急583系 4月引退

<奥羽線>寝台特急583系 4月引退

引退が決まった583系寝台電車

(河北新報)

 JR東日本秋田支社は17日、東北線の特急「はつかり」「はくつる」(上野−青森)などとして走った583系を引退させると発表した。4月に奥羽線で最終運行する。今後の扱いは未定で、保存も含めて検討する。
 583系は日本初の寝台電車として旧国鉄が設計し、1968年から使用している。座席と寝台を切り替える仕組みを備えて昼夜問わず走れることや、客車列車に比べて加速がよく所要時間を短縮できることから、主に首都圏や関西と東北を結ぶ特急、急行列車として走った。
 夜行列車の減少や車両の老朽化で廃車が進み、走行可能な車両は秋田支社に残る6両だけになっていた。定期運用はなく、臨時や団体列車で運行。秋田や青森と首都圏のテーマパークを結ぶ団体夜行列車は、横になって移動できることから人気だった。
 引退を記念し、4月2日に奥羽線湯沢−秋田間、同8日に秋田−弘前間でそれぞれ団体列車として走る。予約は20日午後2時から秋田県内のびゅうプラザなどで受け付ける。連絡先はびゅう予約センター秋田018(837)6512。
 

 
自分が初めて夜行寝台車に乗ったのが20歳の時で、青森から上野までの「はくつる」だったんだよなぁ。
 
そういえば10数年前、青春18切符を使用しての家族旅行で大阪に行ったんだけど、直江津から富山までは583系を普通電車化した電車だったよ。
 
今でも走っているんだろうか…。
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パチンコで久しぶりの大勝ち

2017年02月17日 20時06分35秒 | つれづれに

…したんだけど、仕事もしないで何をオレはやっているんだろうと自己嫌悪にも落ち込む。


初めての失業保険まで一ヶ月。

なんとか失業保険が出るまでに就職を決めないと、ずるずる奈落に落ちていきそう。 (¯―¯٥)

( 画像は消去しました )

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連合が「蓮舫降ろし」を開始 「原発ゼロ前倒し」根回しなしに反発

2017年02月16日 22時51分25秒 | ニュース

連合が「蓮舫降ろし」を開始 「原発ゼロ前倒し」根回しなしに反発

連合が「蓮舫降ろし」を開始 「原発ゼロ前倒し」根回しなしに反発

蓮舫氏

(産経新聞)

 民進党の蓮舫代表が崖っぷちに立たされている。次期衆院選の公約として検討中の「2030年原子力発電ゼロ」が、党最大の支持団体である連合の猛反発にさらされているのだ。連合は一定条件のもとで原発再稼働を容認する立場で、事前協議を怠る蓮舫氏への不信感を募らせる。「蓮舫降ろし」の動きが本格化しそうだ。

 「17日に予定した『民進党と連合ならびに政治センター代表幹事との意見交換会』は、諸般の事情により延期となりました」

 連合は16日午後、異例の発表をした。蓮舫氏が同日午前、「2030年原発ゼロ」方針を伝えるため、連合の神津里季生会長と接触したが、決裂。怒った神津氏が意見交換会のキャンセルを決めたのだ。

 蓮舫氏「『2030年ゼロ』でまとめたい」

 神津氏「中身なしに数字だけ『前倒しできる』と出すならば、政権を任せられる政党として、国民の支持を集められるのか」

 蓮舫氏は神津氏との会談で「原発ゼロ」を達成する目標を最大9年間前倒しする方針を示したが、いきなりの提示に神津氏は「2030“年代”でも相当に高いハードルだ」と突き放した。神津氏は会談後も「民進党の基本政策が揺らぐことがあれば、通常の形で意見交換会を行えない」と、怒りを隠さなかった。

 連合は、原子力規制委員会の安全審査をクリアした原発について、一定条件下で再稼働を認める立場。民進党が掲げてきた「2030年代原発ゼロ」は、連合と協議を重ねて作った公約だった。連合傘下には電力労連などがあり、連合幹部は「根回しなしに期限を前倒すなんて、とても信頼関係を築けない」と憤る。

 民進党エネルギー環境調査会の16日の会合では、連合関係議員が党執行部に集中砲火を浴びせた。

 「いつから重要な政策を一部の幹部だけで決める政党になったんだ!」

 日立労組出身で原発技術者でもある大畠章宏元国土交通相は、前倒し方針を正面から批判した。一方で、脱原発派からは「さらに高い目標が必要だ」(近藤昭一元環境副大臣)との声が相次ぎ、調査会としての方針はまとまらなかった。

 蓮舫氏と連合との「すきま風」は強まるばかりだ。9日には、神津氏の出身産別である基幹労連の組合員調査で、自民党支持率が民進党支持率を約5ポイント上回ったことが判明した。基幹労連の前身である造船重機労連の元幹部はこう断じる。

 「共産党と『安全保障関連法反対』などで足並みをそろえ、選挙協力するようになった。至る所で組合と党のきしみが生じており、このままでは国民から相手にされなくなる」

 もっとも、原発政策に象徴される不協和音は、旧民主党時代から続いてきた。16日の調査会を途中退席した若手議員は冷ややかに言い放った。

 「脱原発派と再稼働容認派が交わるわけがない。イデオロギーで真っ二つ。いかにも民進党らしい」(松本学、山本雄史)


さすが烏合の衆が集まった選挙互助政党。

そもそも自分に甘く他人に厳しい人物が代表なんだからねぇ。 

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回鍋肉

2017年02月16日 13時27分00秒 | つれづれに
散髪をして気分転換…できたのか、ハローワークに行って職業相談。次の会社ヘ書類を送ってみることにしたよ。


今日はカミさんが休みで、買い物を済ませてから柿屋へ。

いつも通りに駐車場は満車だったけど、一周して戻ったら空きあり。(^^)

今日も『回鍋肉』の文字に誘われ、麻婆豆腐を抑えて注文しちゃったよ。(^o^)



癒やし…だねぇ。(*^^*)
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新潟で中国の春節が味わえる!中華料理のブースに長蛇の列

2017年02月15日 22時48分50秒 | 新潟

新潟で中国の春節が味わえる!中華料理のブースに長蛇の列

新潟で中国の春節が味わえる!中華料理のブースに長蛇の列

新潟県新潟市で11日と12日の2日間、中国の春節を祝う「新潟春節祭」が開催、寒さの厳しい新潟は温かいムードに包まれた。

(レコードチャイナ)

新潟県新潟市で11日と12日の2日間、中国の春節(旧正月、今年は1月28日)を祝う「新潟春節祭」が開催、寒さの厳しい新潟は温かいムードに包まれた。オープニングセレモニーには在日本中国大使館の程永華大使や孫大剛・駐新潟中国総領事、新潟県の米山隆一知事、その他、ロシア、モンゴル、韓国などの駐日本大使が出席した。同イベントには数千人が訪れ、小籠包(ショウロンポウ)や月餅といった中国の食文化やマジックショー、伝統芸能などを堪能した。新華網が伝えた。

今年で3回目となる「新潟春節祭」の目玉は中国の美食。新潟市中央区の本町通6番町商店街に並んだ約20のブースのうち、半分以上が上海の小龍包や生煎包(焼き小龍包)、鮮肉月餅(中華風ミートパイ)、重慶名物の担々麺、酸辣粉、黒竜江省の鍋包肉(酢豚)、酥黄菜などの中国本場の美食を販売するブースだった。中国本場の美食が味わえるとあり、各ブースには長蛇の列ができ、大盛況となった。毎年、同イベントを楽しみにしているという横崛さんは、「これまでも中国の軽食が大人気だった。今年も大満足」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)


レコードチャイナでも、食の陣と同時に行われた春節祭のことが報じられていたんだねぇ。

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聖教新聞 (2017/ 2/ 4) 〈駒崎弘樹の未来をつくる〉 第31回 子どもの貧困を防ぐ

2017年02月14日 21時47分13秒 | コラム・ルポ

〈駒崎弘樹の未来をつくる〉第31回 子どもの貧困を防ぐ

2017年2月4日 聖教新聞

誰もが十分な教育機会を受けられる社会へ

 2017年度から、ついに「給付型奨学金」が創設されることになりました。学ぶ意欲のある子どもたちが経済的な理由によって進学を諦めることなく、教育の機会が得られる。給付型奨学金は、その環境づくりにつながります。貧困の連鎖を防ぐ施策として期待したいと思います。
 ただ、子どもの貧困を生み出してしまう問題は、まだ他にもあります。例えば、「最後のセーフティーネット」ともいわれる生活保護を受給している家庭の子どもが、大学に進学できないという制度上の問題があります。
 昔は大学に行くことはある種、贅沢なことでしたので、「税金を使ってそこまでは」という考えがあったのだと思います。しかし、今の時代は安定した仕事に就き、貧困の連鎖から抜け出すために、大学進学は有効な道筋の一つとなるものです。にもかかわらず、貧困の再生産を強化するような制度のバグ(欠陥)が依然としてあることは問題です。
 実際には、生活保護家庭の子どもが大学に進学しようとした場合、同じ住居に住んでいても、子どもを世帯から外す「世帯分離」をすることによって大学に進学することはできます。
 しかし、世帯分離をすると生活保護費は減額されてしまうため、子どもはその分をアルバイト等で稼がなければならなくなります。そして学費や生活費のために勉強する時間を削らざるを得ないのです。
 驚いたことに2005年までは、生活保護の高校生たちの授業料支給もしていなかったのです。私たちの社会は、つい最近まで、貧困の再生産にこれほど無関心だったのですが、こうした制度のバグは早急に修正していくべきでしょう。
 その他にも、たとえば高等学校では、生徒が妊娠をした場合に退学させるというルールがあります。十分な教育投資がなされずに学校を辞めてしまう生徒の人生がどうなるのかに、もっと想像力を働かせるべきだと思います。
 また、ランドセルや絵の具箱といった教育関連費用にお金が掛かり過ぎること、あるいは児童扶養手当が毎月ではなく4カ月に一度のまとめ払いであることなど、子どもの貧困を防ぐために改善できることは、まだまだあります。
 ぜひ、福祉政党の公明党には、このようなところにも改善の手を入れてもらいながら、より一層取り組んでほしいと思います。

 (認定NPO法人フローレンス代表理事)


知らなかった! 

昔のシステムが、現実に即して変わっていないからなのか? 

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聖教新聞 (2017/ 1/31) 〈誉れの学園 世界市民を育む創価教育〉

2017年02月13日 21時47分04秒 | コラム・ルポ

〈誉れの学園 世界市民を育む創価教育〉

2017年1月31日 聖教新聞

第8回 貢献の志
誠実貫く「美しい生き方」
 
雪かきをしていた生徒、居合わせた役員の生徒らと共に、記念のカメラに納まる創立者・池田先生(1983年2月17日、東京・創価学園の栄光橋で)。当時を知る卒業生は述懐する。「“花びら”のようにひらひらと舞う雪と、先生の温もりあふれるまなざしを、今も鮮明に覚えています」と
雪かきをしていた生徒、居合わせた役員の生徒らと共に、記念のカメラに納まる創立者・池田先生(1983年2月17日、東京・創価学園の栄光橋で)。
当時を知る卒業生は述懐する。「“花びら”のようにひらひらと舞う雪と、先生の温もりあふれるまなざしを、今も鮮明に覚えています」と

 深々と、雪が降り積もっていた。
 早朝4時、30人ほどの学園生が静寂に包まれた雪道を歩く。誓球寮に住む東京・創価学園(小平市)の硬式野球部の生徒だ。
 夜明け前の町。吐息は白く、寒風は身を刺すように冷たい。生徒が向かったのは、寮の近くにある東大和市駅。その周りで、黙々と「雪かき」を始めた。
 通勤・通学ラッシュの時間が来る前に、雪を除き、歩道を確保しよう――練習で鍛えた体を懸命に動かす。主将は語った。
 「いつも応援し、支えてくださる地域の方々に、少しでも恩返しができたらとの思いで、寮生全員で取り組んでいます」
 朝6時を過ぎ、活気づく町。行き交う人々から、「いつもありがとね」「助かるよ」と、ねぎらいの声が掛かる。
 学園野球部の雪かきは、誓球寮が鷹の台にあった時から、30年以上の伝統があり、東大和市からは4度、表彰されている。
 その健気な行動を、創立者・池田先生は「偉いね」「うれしいね」と、たたえる。「みんな風邪をひかないように」と、全員に温かい飲み物を贈ることもあった。
 「雪か。雪もいいな。天からの便りだよ」
 東京の創価学園を訪れた池田先生は冬空を見上げ、そうつぶやいた。1983年(昭和58年)2月17日のことである。
 栄光橋の付近には、雪かきをする生徒たちがいた。その姿を見つけた先生は、「そこで雪かきをしている人たち、こっちに来なさい」「記念撮影しよう!」と。
 雪まじりの風が吹く中、先生は傘も差さず、生徒を励ました。「寒かっただろう」「みんな、本当にありがとう」
 卒業後も見守る。22年後、先生は当時の出会いを随筆に記し、彼らに句を詠んだ。
 「忘れまじ 君の凜々しき あの姿」
 “雪の原点”を結んだ生徒の中からは、学園の教職員も4人誕生した。今、東西の創価学園、札幌創価幼稚園で、池田先生の心を継ぎ、後進を育てている。
 その中の一人は、こう述懐する。
 「どんな些細なことも、“人のために”と頑張ったことを、池田先生は、誰よりも褒めてくださいました。『特掃』(行事前などに行う校舎内の清掃)や雪かきなどに取り組む中で、自然と、人に貢献しようとする心を磨いてきたのだと思います」
 人のため――その真心を、その献身を、池田先生は見逃さない。常に、人知れぬ努力に光を当て、喝采を送ってきた。
 だからこそ、学園生は労を惜しまない。「人のために」と率先する。学園の仲間と「貢献の心」を磨き、やがて、人生を貫く「志」へと昇華させていくのである。
 一方、日本社会では、子どもたちの「思いやり」の低下が危惧されている。原因には、家族間での会話の減少や「自分さえ良ければ」という「大人社会の風潮」などが挙げられている。(文部科学省ウェブサイト)
 ゆえに、世界の知性は、学園生の特性に注目する。米国・マサチューセッツ大学ボストン校のラングリー学事長は、「思いやりにあふれた学園生の振る舞いに、創価教育の真価を見ました」と評した。
 四季を彩る学園の数々の記念行事。その運営は全て、生徒が自発・主体的に行う。
 関西創価中学・高校(大阪・交野市)の「新世紀栄光班(旧・整理班)」は、行事の準備、参加者の整理誘導、清掃や片付けなどに取り組む。班の伝統は、関西校の前身である「創価女子学園」の1期生から、大切に育まれてきた。昨年11月、1期生は、現役の班員に、班の名が入ったジャンパーを贈っている。
 行事の成功を支える重要な役目。だが、決して目立つことはない。それでも、班員たちは「ここが自分を成長させる場所」と、誇らしく胸を張る。
 今、新世紀栄光班には、約500人の生徒が所属。出身者からは、博士、外交官、弁護士、国連機関の職員、企業の取締役ら、社会貢献の人材が多く誕生した。医師になった兄弟もいる。李瑛さんと李悠さんだ。
 二人は、関西高の受験などで、整理誘導を行う班員の姿を見て感動した。笑顔を絶やさず、きびきびと動く姿。優しく声を掛けてくれ、受験の不安が和らいだ。
 「あんな学園生になりたい」――強い憧れを抱いた。瑛さんは27期生、悠さんは34期生として、関西高に合格。国立大学の医学部を目指しつつ、新世紀栄光班で3年間、青春の汗を流した。二人は語る。
 「班の活動を通し、『陰の支え』に感謝できるようになりました」と。今、沖縄の病院に勤務する瑛さんは、「患者さんを支える“背景”を尊重しながら、一人一人に寄り添いたい」と「家庭医」を目指す。
 悠さんもまた、「患者さんの不安を和らげ、笑顔を共有できる医師に」と、大阪で研修医として、奮闘の日々を送る。
 京都大学名誉教授・加藤尚武氏の編著『人間と貢献心』(芙蓉書房出版)では、「貢献心は人間の本能である」との考えが明示されている。「人の役に立ちたい」との思いは万人共通のものである、と。
 であるならばこそ、いかにして、内在する「貢献心」を引き出すか。小学校からの一貫した教育実践が鍵になる。
 東京創価小学校(小平市、国分寺市)では、3年生が近隣の高齢者ケアセンターを訪問。8年前から毎年続けられてきた取り組みで、高齢者の方々との交流を通し、「思いやりの心」を育てている。
 核家族が増える中、祖父母と共に暮らす児童は少ない。そのため、まずは介護などについて学び、センターを2度訪問する。
 1回目の訪問では、児童が高齢者の方々に自己紹介し、いくつか質問をする。
 耳の不自由な方がいた。自分の声が届かず戸惑う児童。次の訪問に向け、どうすればいいか考え、班で話し合った。
 「パズルが好き」というおばあさんがいた。だが、最近は指が思うように動かず、小さなピースは取りづらいという。「おばあさんが疲れずにできるパズルを作りたい」。児童たちは絵を描いた段ボールを切り、大きな“特製パズル”を作った。
 迎えた2度目の訪問。児童たちの姿勢に変化が見られる。椅子に座る高齢者の耳元で話をする児童。高齢者の前にしゃがみ、低い体勢で話す児童。ある女子児童は、折り紙のメダルを贈った。受け取ったおばあさんは、メダルをそっと胸元に。「最高のメダルだね」とほほ笑んだ。
 児童たちが書いた感想。その多くには、「おじいさん、おばあさんが、えがおになって、とてもうれしかった」とあった。
 児童の変容を、教員はこう分析する。
 「最初、児童の心には、『自分たちが学ぼう、楽しもう』という思いがあります。でも、高齢者の方々と触れ合う中で、『何とかして皆さんに喜んでもらいたい』との思いが芽生えます。相手の方の趣味や状況を考え、児童同士でアイデアを出し合う中で、他者意識が育っていくのです」
 学園生が発揮する豊かな「貢献の心」。それは一朝一夕に育まれるものではない。小学校から高校までの創価一貫教育の取り組み、地道な日々の実践、その努力をたたえる池田先生の励ましがあるからこそ、「人のために」との姿勢が身に付く。
 かつて、先生は、学園生に呼び掛けた。
 「誰が見ていようが見ていまいが、自ら決めた道を歩み続ける。この『誠実』を貫き、『誓い』を果たしゆく行動のなかに、人間として最高に美しい生き方がある」
 称賛がなくてもいい。今、目の前にいる「一人」のために。真心込めて誠実に――青春の誓いに生きる学園生の姿を、卒業生の奮闘を、池田先生は見守っている。

池田先生の指針

 どんな人生を生きるのも自由ですが、ただ自分の生きがいとして、社会のために何らかの貢献をしようという進歩だけは忘れてはならない。
 不幸な人、悩める人など、庶民の味方になっていただきたいのです。本質を見て、正義の思考と指針を持った指導者になってください。
 どんなに知性があっても、優秀な頭脳の持ち主でも、そのなかに福運がなければ、人のため、社会のために貢献できない場合があります。空転したり、ニヒリズムに陥ったりしてしまうことがあるのです。
 全体人間となるための福運をどのようにつけるか、これを生涯の課題として、お互いに励まし合い、仲良く頑張っていただきたい。
 〈1972年3月18日第2回創価高校卒業記念謝恩会〉

 ご感想をお寄せください news-kikaku@seikyo-np.jp


 写真は、ちょうど自分が卒業した年で、懐かしい同窓生が多数、写っているんだよね。

この写真と出会うのは聖教新聞では2度目なんだけど、自分を鼓舞してくれるんだよ。

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