![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/f1/739df0aab810e9c90c0f588fe1eeb33c.jpg)
そして「もう来ない!」と貯玉を両替したパチ屋へ、また来てしまうという愚。(^_^;)
さて今日は如何に。(^_^;)
誰しも一度は「今日は働きたくない」「好きなことだけして暮らしたい」「飽きるまで寝ていたい」なんて思ったことがあるはず。そんな夢のような生活を実現し「人はすべきことに縛られ過ぎるから、疲れてしまう」と言うphaさんに「しないことリストのすすめ」を伺いました。
2018年が明け、早くも2週間がたちました。慌ただしいスタートに、そろそろ息切れ……という人も多いのではないでしょうか。
毎年新しい年を迎えるたびに、「今年こそ○○しなければ」「目標に近づかなければ」と焦ってしまうかもしれませんが、その「TO DO リスト」は本当に必要でしょうか。
「人はすべきことに縛られ過ぎるから、疲れてしまう」という京大卒の元ニート・phaさん。京都大学という超難関校を卒業しながら、28歳で会社を辞め、以降はご本人の言葉を借りるなら「毎日ふらふらして」暮らしている。そんなphaさんが暮らすシェアハウスで、こたつに入りながら「しないことリストのすすめ」を伺います。
pha(ファ)さん
1978年生まれ。大阪府出身、現在は東京都在住。京都大学総合人間学部を24歳で卒業し、25歳で就職。会社になじめず社内ニートとして過ごすものの、28歳のときにインターネットに出合った衝撃で会社を辞め、本物のニートに。現在はシェアハウス「ギークハウスプロジェクト」発起人を務めるほか、著書に「しないことリスト」(大和書房)、「人生にゆとりを生み出す 知の整理術」(大和書房)、「持たない幸福論─働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない」(幻冬舎)などがある。
女性は「○歳までに結婚すべき」「妊娠・出産のタイミング」「一人で生きていくなら老後の資金をためなきゃ」と、普通であることに縛られがちです。
もしかしたら、私たちはそのプレッシャーのあまり、「本当はしなくてもいいこと」「自分が望んでもいないこと」に振り回され、生きづらくなっているのかもしれません。
「世間一般の『普通』に合わせようと頑張り過ぎると疲れてしまいます。それよりも他人の目を気にせず、『自分基準』で生きると楽になりますよ」(phaさん)
現在phaさんはブログや本の執筆、パソコンやプログラミングに詳しい仲間を集めたシェアハウス「ギークハウス」の発起人も務めていますが、今も「好きな読書をして、ゆっくり寝る」生活だといいます。
「僕は会社では気の合う友人もできず、毎日いやいや出勤していました。でもインターネットだと、1万人に1人しか知らないような音楽について語れる人が、いくらでも見つかる。『ネットさえあれば生きていける』と衝撃を受け、退社しました。それほどお金も必要ないし、今は十分に暮らせています。もし生活が苦しくなったら、地方に移住してもいいですしね」(phaさん)
phaさんがいわゆる世間体を気にせず、思い切った行動に出られたのは、「仲間の存在が大きかった」といいます。
「会社を辞める時は不安でしたが、辞めてみたら不安がなくなりました。ネットで知り合った仲間が僕のような生き方を認めてくれたからです。何も現実の友達だけではなく、ネット上でも心から分かり合える仲間がいれば、孤独を感じずに済みますよ」(phaさん)
著書「しないことリスト」を執筆したきっかけも、一人で生きづらさを抱えている人たちに向けたメッセージだったそう。
「書店には『○○すべき』といった内容の本があふれていますが、強迫観念に駆られると疲れてしまう。むしろ『しないこと』のほうが大事だと言いたかったんです」(phaさん)
それではphaさんが実践している「しないことリスト」をいくつか教えてもらいましょう。
「世の中では『Aだけが正しい』『Bだけが正しい』ということはありません。『Aには賛成できないけれど、少しはいい点もあるな』『AにもBにも事情があるんだな』と考えることができれば、意見の違う人や、嫌いな人にもちょっと優しくなれます」
「ブログを書いていると、批判的なコメントがつくときもあります。しかも相手は匿名だから、けっこうキツいことを書いてくる。でも、僕は『世の中にはいろんな意見の人がいるなあ』と思うだけで、気にならないんです。逆に賛同するコメントばかりだと気持ちが悪い。さまざまな意見の人がいて社会全体、世界が回っていると思うと、そんなにイライラしません」
「僕、予定は守らないんです。スケジュールは基本的にスカスカ、人との約束は『行けたら行く』というスタンス。実はそう言っておきながら、行かないことも多いんですが(笑)。でも、本当に約束を守って行くと、すごく喜んでもらえます。普段から相手の『期待値』を上げないようにすると、人付き合いが楽になります」
「お金を稼ぐために働き、そのせいでストレスがたまり、ストレス解消のために散財する……というのは負のスパイラルですよね。でも、お金がなくても時間があれば、自炊して節約したり、古本屋で面白い本やゲームを安く見つけたり、といくらでも工夫できる。『お金はそれほど必要ないな』と思えると、楽になれますよ」
「頭の中だけで考えていると、『もっと貯金しなきゃダメだ』『今の生活も心配なのに、将来も安心して暮らせるはずがない』と、どんどん不安が大きくなってしまいますよね。これは『認知のゆがみ』によるせいです。人にはちょっと失敗しただけで『もうダメだ』と決め付けたり、誰かから褒められても『何も分かっていない』と素直に受け取れなかったりするのは、認知のゆがみです。ネガティブなことばかり考えてしまうときは、紙に書き出して読んでみると冷静になれます」
特にお金の問題は「『ためなくては』から『今を楽しむ』ことにシフトすると、不安が薄れる」とphaさん。
「例えば『老後のために』『病気になったときのために』とせっせと貯金して、『病気になったけどお金があってよかった』と思うのでは、ちょっと悲しい。それよりも今を楽しむことにお金を使うと、日々の幸福度が高くなります」
「『だるさに敏感になったほうがいい』は僕の持論。だるさは体調が悪い、精神状態が落ちている、今していることが好きじゃない、という体からのシグナルです。それを無視して頑張り過ぎてしまうから、病気になって寝込んでしまうんです」
「僕が会社を辞めて、一番うれしかったのが毎日決まった時間に起きなくてもいいことと、好きなだけ眠れること。日本人の睡眠の短さは世界でもトップクラスですが、ゆっくり眠れない生活は生物として間違っていると思います。『寝不足で休む』という理由が認められる世の中になってほしいですね」
「『つらいことを頑張る』『耐えた先には何かがある』という人は、つらいことに耐えるのが好きなだけではないでしょうか。僕自身は会社勤めにどうしてもなじめませんでした。会社を辞めてからは自分が好きな文章を書き、淡々とブログにアップしていたら面白いと評判になり、本を出すことができました。人は自分が好きなことなら頑張れるし、長続きする。自分が好きなことを続けていれば、それが何か形になっていくと思います」
phaさんは何も無責任に「会社を辞めてしまえ」と言っているのではありません。取材陣のどの質問にも、一つ一つゆっくり丁寧に言葉を選びながら答えてくれました。そこには「元ニート」ということで誤解を受けがちな自由気ままさや、身勝手さは感じられません。自分の好きなことをしつつも、他人に対する優しさ、寛容さが伝わってきます。
「今は好きな暮らしができ、そのおかげで人に優しくなれるのかもしれません。何もすべて僕の言う通りにする必要はなく、会社勤めが得意な人は辞める必要はないし、貯金が生き甲斐だという人は納得いくまでためればいいと思います。『自分が無理をしない』ことを決めれば、肩の力を抜いて生きられると思いますよ」
あれもこれも、ではなく、自分の心と対話しながら今後を決める。2018年はTO DOリストではなく、心がラクになるNOT TO DOリストを始めてみませんか?
聞き手・文/三浦香代子 写真/稲垣純也
ちょっと心が軽くなったかも…
生まれつきの茶髪でも黒髪に染めなさい――そんなブラック校則が問題視され、先月から「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」がスタート。では会社はどうか。ブラック社則も少なくない。
弁護士・法律のポータルサイト「弁護士ドットコム」に寄せられ、公開されている社則(就業規則)に関する相談をチェックしてみると、トンデモ社則がズラリと並んでいる――。
「仕事中に生理になったが、“仕事中は外出禁止”という規則を理由にナプキンを買いに行かせてもらえなかった」(コールセンター勤務・女性)
「セクハラ防止のため、“異性の上司と部下は2人きりで飲食禁止”という就業規則ができた」(部下と社内恋愛中の男性)
退職した社員を縛る規則もある。
「辞めたら半年間は他店に再就職禁止。違反したら罰金100万円」(キャバクラ勤務・女性)
「辞めたら、仕事のためにとった資格の取得費用を返せと言われた。知らなかったと言ったら、就業規則が変わったと言われた」(会社員・女性)
「辞めた時に、給料から天引きされた旅行積立金を返却してもらったが、“本当は返さなくていい規則だったので、会社に戻してくれ”と手紙が来た」(会社員・男性)
これらの相談に対する弁護士ドットコムの弁護士たちの見解はいずれも「不当」「無効」。シロウト目にも当然だが、なぜこうした理不尽な社則がまかり通るのか。
同サイトのゼネラルマネジャー、田上嘉一弁護士はこう言う。
「就業規則は、常時10人以上の労働者がいる企業は必ず作り、誰もが見られる環境に置かなければならないという決まりですが、告知まではしなくてよいため、存在を知らない社員が多いのです。したがって何かあった時に“就業規則でそうなっているから”と言われ、泣き寝入りするケースが後を絶ちません」
基本的に労働基準法に反する内容は無効で、違反してもすぐにはクビにならないというが、規則の決定権は会社側にあるため、異議を唱えても覆る可能性は低いという。
社則に翻弄されないためには「存在をきちんと認識し、内容を把握しておくこと」と田上弁護士。
さっそく自分の会社の社則をチェックだ!
ちなみに自分の勤める会社への誓約書に、「退職をする場合は3ヶ月前に申し入れをし、年度末を期限とし、契約期間を満了とする」とあるけど、自分は1ヶ月前の2月中旬にに申し入れしようと思っているんだけどね。
…3ヶ月前の申し入れなんて、無効だよね?