マイスペース

半径1m以内の出来事を独りごちております。

命綱

2011年03月17日 | 手作りの話
昨夜、テレビを見ておりましたら
東北テレビだかの記者さんが津波に巻き込まれる様子が生々しく映し出されており
ふつうに走っていた車があっという間に濁流に流される映像に
改めて衝撃を受けました。

タクシーの中でいち早く津波に気付いた記者さんは
高いところへ避難すべく運転手さんと共にすぐに
タクシーを降りて、走って避難場所を目指したのですが
あっという間に水かさは増えていき
ようやくたどり着いた3階建ての建物の階段を上るときには
階段を駆け上がる人たちを飲み込んでしまうのではないかと思うほど
濁流の勢いは凶器と化しておりました。

やっとの思いでビルの中に避難した記者さんが外を見ると
逃げ切れなかった人が数人いて立ち木などに掴まっています。
中でも、目を引いたのが
冠水した不安定な車の上で右手と左手に其々幼い子供を抱いている父親の姿でした。
子供たちは事の重大さを理解しているのか、ただただ父親にしがみついています。
胸が締め付けられそうな映像です。
ちょっとでも抱きしめる力を緩めたら子供は水の中に落ちてしまいます。
父親にしがみついている小さな手に
我が孫たちの姿が重なって涙がとまりませんでした。

ヘリコプターでも来ないことにはどうにもならないのではないか・・・と
気が気ではありませんでしたが
避難している人の中に、消防団の経験のある人がいたようで
ロープを使っての救助が始まりました。
そこのビルが何かの工場関連の施設でロープの備えがあったことで
何人もの命が助かったわけです。
まさに命綱とはよく言ったものです。

幼子と父親が救助された時には、既に夕暮れどきになっていたので
雪の降り続く寒い中、何時間も親子で耐えていたわけです。
助け出された子供たちは
暗闇の中で見ず知らずのおじさんに抱っこされて泣いていましたが
幼心にも安堵の気持ちもあったのでしょう。

助かって本当に良かった!
ロープがあって本当に良かった!



と言う訳で、ロープを備えておかねば!と思った次第でして
防災用品は在庫切れ状態なので自分で作ってみました。
昼間の停電中の暇つぶしにはもってこいの作業でございますので
興味のある方は作ってくださいませ。








【用意するもの】

 厚手の布(私は、使わなくなったシーツで作りました。)

【作り方】

 布地を適当な幅で縦長に切って結ぶ。(結び目がほどけないように注意。)




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