コロンブドール

Les Films de la Colombe d'Or 白鳩が黄金の鳩になるよう人生ドラマを語る!私家版萬日誌

義経ー越後角兵衛獅子外伝・義経発行通行手形

2005-01-09 | ドラマ
「義経」今夜からNHKで放映とのこと。
義経ー九郎判官びいきなのか、人気が古今衰えず。
歴史ドラマの悲劇のヒーロー義経は華があり、今放送も期待したいと思います。

その放送記念に、昨年みつけた古文書の写しを公開したいと思います。
それがこの写真です。
 [新潟県 月潟村 郷土資料館・美空ひばり記念館 展示より]

文治元年三月 角兵衛獅子に義経と弁慶から通行手形を戴いたようです。

文治元年三月といえば、
1185年 義経27歳 その年一月には平家追討に出発し、
二月屋島の合戦で大勝利し、
その勢いで三月、下関の壇ノ浦で平家を滅亡させた時である。

その時に、義経から戴いた通行手形ならすごい価値のある
古文書ではないでしょうか・・・。
当時のトップアイドルからじきじきに戴いたのだから!
すごいものです。

また、その後四月には、景時から義経の不義を訴えられ
以後、トップアイドルが奈落のそこにへと・・・・冤罪罪人になり、
東北へと逃げさるのである。
悲劇のヒーローのドラマチックな始まりなのです。
故に、義経華のある絶頂期の古文書であるから、すごい価値のあるはずであります。

しかし、平家打倒時に、いくら昨年八月左衞門少将・検非違使石に任ぜられていたとしても
この様な通行手形を出していたと考えられるでしょうか?

私は、年代が誤りであり、
奥州藤原氏の平泉へと下がる途中の越後国において、通行手形を出したと、
判官びいき的に考えたいと思います。
そのほうが、平泉に行ったルートは、北陸・日本海越後国から東北に入ったと
仮定でき、義経伝説に華を添える事ができるからです。
越後国・角田浜には、゛判官舟かくし゛
の洞穴があるからです。
そう考えると、越後人は義経・九郎判官びいきでドラマをロマンチックにし、
自ら創造を膨らまし歴史を楽しめるからです・・・・。

確かに、この古文書は歴史教科書からは遠く離れているかもしれませんが、
あえて角兵衛獅子発祥の地・月潟村に古くから大切に保存され、
言い伝えられていたことに、歴史のロマンを感じ、
判官びいき義経と芸人、農民と相容れて、弱いものがヒーローになり
自分たちの生活を慰め、活を入れていたと思うと、
なおいそう、愛着がわきます。

そんな思いから、載せていただきました。

越後角兵衛獅子外伝・義経発行通行手形
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