先日新潟市新津美術館で開催されている「生誕100年記念 日本画家 横山操展」を観てきました。この展示会は、佐野和宏監督が観たくて新潟に来る予定でしたが、新型及び異種株コロナウィルス緊急事態宣言延長と新潟県独自の緊急事態宣言で他県者との接触を出来るだけ控えるとのことで、病院関係での出入りは二週間の間を観察しないと県外者との接触者は出入り禁止なので佐野監督には申し訳なかったのですが来県中止とさせて頂きました。その代わり、こん横山操展図録を買ってきてくれとの申し出が有りました。故に私がこの横山操展を観て、図録購入しに参った次第です。
さて横山操画伯といえば、赤富士 です。よく銀行の一枚物カレンダーになっていて不思議に親しみのある名画です。しかしこの展示会で実物を観てその素晴らしさの秘密をみつけました。それは富士山の9合目なのか10合目なのでしょうか火口から下の山肌の筋になって流れている場所場所の色使いが淡く違っていてその色の濃淡がこの赤富士の肌良い感触を感じさせ山の険しさと優しさが混ざり合いなとも言えない富士山を奏でていました。やはりカレンダーなどの印刷物では得られない、本物の絵画の魅力を感じました。
また横山操画伯は、シベリア抑留から日本に復員してからものすごい量の絵を描いていたことに驚きます。その絵が今回ズラーと観れました。それもいろいろなシチュエーションの絵をですー。第2章 青龍社時代の横山操― 画風の確立と飽くなき挑戦は見ごたえあります。あの《塔》1957年も巨大な焼け果てた大きさで観られます。また私個人では 月下 月明など月がモチーフになっている絵に魅了されました。ずーと観続けていたい作品ですねー。
横山操画伯は、新潟 吉田の出身で枚数は少ないですが、越後平野からの弥彦山と角田山を描いてます。やはり私の加茂からでもその夕陽が綺麗ですが、横山操画伯も越後平野の夕陽を気にいいているようです。その夕陽を 茜 といってます。私も越後平野の夕陽を 茜 と言いたいとおもます・・・。🙂
また横山操画伯の本物の絵を観て、館内に処々置いてある図録作品と見て比べると嶄然に図録作品の色が違うことを知ります。やはり本物に近づくことはまだまだ不可能のようです。是非、今横山操画伯の素晴らしさを感じて下さい! 今月21日迄です!!
佐野監督には、申し訳なかったですが代わりに私が観てきてこの感想をお伝えします。 すみません。
ただひとつ、この美術展の絵がすべてガラスケースに入っていて、そのガラスにライト等が映り込み見づらかったです。赤富士は、入ぐり近くでドアが開いたままですのでその外光が赤富士のガラスに映り見づらく、目線を上からしたり、下に持っていったりしないといけなかったです。この名画もそれで半減してしまいます。しかし日曜の午後にも関わらず観客が少なかったので時間をかけ一人で観られたので 赤富士 の魅力を感じられることが出来たのですが・・・。今度はガラス無しで名画を観たいものです。
生誕100年記念 日本画家 横山操展 公式HP
https://www.city.niigata.lg.jp/nam/exhibitions/fy2020exh/misao2020.html?fbclid=IwAR0YjGOGuFKHXQftpyGKLFIB-5PjUjyXecgPsMVG4YJb0Z3Qck5sudyZ6WI