op's weblog

文字通りのログ。経験したことや考えたことの断片のアーカイブ。

典型的な反応

2009年11月27日 10時39分28秒 | Weblog
「事業仕訳」関連で日の丸スパコン等科学研究関連予算についていろいろ騒いでいるが、

IT中心だが技術系の人間と付き合ってきた経験から言うと、技術者や研究者というのは(所謂職人さんもそうだが)、とにかく安定した環境で集中したいものなのだ。だから、根本的には予算の多少や有無が問題なのではなく、研究以外のことでビクビクしたり、気をつけなければならないことが増えるのがいやなのだ。

よく「国としての技術の蓄積」が失われると嘆いてみせる“関係者”のコメントが出るが、はっきり言って、国家的な戦略としての独自の明確なプランや、歴史的なビジョンを考え抜いたうえで本気で話している者は殆ど皆無だろう。もっとも、はっきりいってそんなことをしても意味はない。現実はおそろしく流動的で動的なものであり、技術の進歩によってさらにコントロール不能なものになってきているからだ。

一方、米国がうまくいっているのは、国は“市場をつくり”、そこに投資し、上がりをもらうことだけに専念しているからだ。

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