op's weblog

文字通りのログ。経験したことや考えたことの断片のアーカイブ。

マムシ谷に行きたかった

2009年11月21日 08時30分50秒 | Weblog
慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2009が横浜の慶應義塾日吉キャンパスで開催されている。

明日は男子シングルス決勝一試合のみという、興行上どうかとも思うスケジュールなのだが(入場は無料)、鈴木貴男氏が決勝に進出しているのだ。

いいところまでランキングが上がってきたなと思ったら故障してしまい、なかなか浮上できないでいる状態が長いが、勝敗はさておき彼のプレーは非常にエキサイティングで面白い。

こちらも故障中のホープ、錦織・Air・圭氏のプレースタイルも、まるでマンガのようなアタックとひらめきに富んだショット選択でとても楽しめるが、鈴木氏のサーブ&ボレーとスライスを多用するプレーも負けず劣らず面白い。最近は個性的なフォームやプレースタイルを持つ選手が本当に少なくなってしまったが(トップクラスにいないだけかもしれないが)、鈴木氏のプレーは、素人でも楽しめる。

ちょっと言い直そう。最近の選手は似たようなフォームで打つからか、プレーからその選手独特のリズムやゲーム/テニスに対する考え方が、昔よりずっと見えにくくなっているのだ。F1やMotoGPのマシンと同じく、勝つ確率を上げようとすると、みな似たような形になるのかもしれない。その点、鈴木氏のプレーには明らかに彼独自の美学を感じ取れるし、フェデラーを追い詰めたように、相手とかみ合うとまさにファンタジックなゲームを楽しむことができる。

残念ながらスケジュールが合わなかったが、マムシ谷に行きたかった。

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