たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

平和への願い

2014年08月16日 | その他

お盆が終わりました。今日は土曜日に当たるので会社勤めの人は休みの日が続いて好都合だろう。
お盆の昨日のわたしは手術の後遺症で5日も便秘し、午前中に緩下剤ブリゼニドを1錠服用して、夕方便座で唸って、唸って無理しました。何とか排泄できたが2時間近く、8回くらいの頻便でまた腸が空になった。不規則、無茶苦茶を繰り返しています。

今日の新聞は不戦の誓いと平和への願いの記事で一色だ。
図書館の本、LONESOM・ロンサーム隼人「獄中からの手紙」をある種の感動をもって読了した。殺人と殺人未遂で終身刑で29年間も服役中の郷隼人氏の本、獄中から朝日歌壇に投稿され入選の常連、朝日歌壇で有名な人です。
森山真弓元法相もファンだったと見えて、国会答弁でも氏のことに触れ刑期の問答をされていたし、この本でも政府のメールマガジンでも歌を引用したい、「法務大臣の880日」と自著でも数首引用したいと、郷氏の元へ朝日新聞を通じ許可を求めてきたと書いてありました。

カリフォルニア州のソルダット刑務所・プリズンは人種の坩堝(るつぼ)だとあります。
7,500人の収容者はもちろん、看守側も多人種。日本人はただ一人。米国生まれのジャパニーズアメリカン、二世は4人収容されているがもちろん日本語は話せない。
隔離棟、懲罰棟、保護棟の独居房を除けば、一般居住棟の一部屋に原則2名が収容されていて、それらの各々の房には、収容者の国籍を表す国旗を壁に飾っている。
単独日本人の著者は日章旗、日の丸の国旗を自室の壁に飾る勇気はないと書いています。
もう69年も経過したとはいえ、祖国日本はアジアの国々に数々の戦禍を与えた記憶が残っているからだという。
被害を受けた国々、韓国人コリアンを筆頭にフィリピーノ、タイワニーズ、チャイニーズ、インドネシアン、サモアン、グァメニアン・・等々、祖父母親類たちが旧日本帝国軍隊に殺害されたり、拷問にかけられた者もいるからと。

新聞では日本は先の大戦を真に検証総括していないし、反省もしていない。近隣諸国に謝罪していない、との論調を目にします。
刑務所という隔絶された場所でも、国旗の掲示がためらわれるほど、国際的には日本国や日本人の評判は悪いのでしょう。

朝日は知日派のマイク・モチヅキ米、ジョージ・ワシントン大教授の論文を掲載していた。大戦当時在米日系人を強制収容所に入れた過ちを80年代に連邦議会が謝罪し、父は大統領の謝罪文と小切手を受け取った。「過去の失敗に向き合える米国を誇りに思う」と涙を見せたと。多くの日本人が「もう十分だ、未来志向で行こう」というが、それを言うのは被害者の側であって、日本人はまず「私たちは忘れない、過ちは繰り返さない」と言い続けるべきだ。との意見は注目される。
昨晩のNHKの集団的自衛権をめぐる評論会番組の識者達も、何を言いたいのか訳が分からない討論会で失望した。安倍晋三首相は少し謙虚さが望まれる。