たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

直腸切除の後遺症・生薬センナ

2014年09月27日 | 日記

大腸がんで直腸切除をして機能温存5年半経過の身なので後遺症はしかたがありません。

直腸という膨満部を失くしたので便の貯留障害を生じ便秘します。昨日は一日に朝から夜まで5回のトイレ通いで情けない有様でした。その前夜、緩下剤の漢方薬を服用して寝たからです。カレンダーに排便記録を書き管理していて86時間約4日以上お通じがなかった。4日以上便秘の場合に緩下剤を使えと総合病院看護師に指導されています。
今回はいつもの医師処方薬緩下剤「プルゼニド」1錠ではなく、薬局スーパーで求めた

第2種医薬品 本草センナ(分包)日本薬局方センナ 3g×48包 本草製薬(株)516円+税 

たいへん安い薬を服用してみました。説明書には
”センナは、古くアラビアの医師によって使用された生薬で欧米諸国では緩下剤、またはその原料として繁用されています。(プルゼニドはセンナを化学合成したもの:薬剤師)明治初期に欧米との交流によって導入され、今日では広く民間に知られています。”

煎じ薬でした。150mLの熱湯に15分とろ火で煎じ、およそ100mLになったら袋を取り出す。と、ありましたがその1.5倍~2倍以上薄くして煎じてみました。
それを一日一包服用となっていますが、わたしは小さなコップ1杯を服用して,残りを魔法瓶に保存・冷蔵庫へ.就寝時服用したら、翌朝6時過ぎには無理なく便意が来ました。なかなかいい感じです。

それからこの手術特有の頻便がはじまり、夜23時まで5回、ゲル状・泥状の底つきまでつづき腸が空になり、また4,5日便秘するというサイクルです。

腸内での便の生成過程
(食事してからの到達時間) (大腸内の性状)    (大腸の部位)
約5時間            液状                   盲腸から上行結腸の始まり辺り
約7時間            半流動体       上行結腸から横行結腸の曲り辺り
約8時間            粥状         横行結腸の辺り
約9時間            半粥状        横行結腸から下行結腸の曲り辺り
約12時間           半固形状       下行結腸の辺り
約18時間           固形状、バナナ状   S字状結腸から直腸辺り
約23~72時間        排便         直腸~肛門へ排泄

腸内の水分量 口から(胃液、胆汁などから)水分の流入8~10L→水分の吸収小腸より6~8L→大腸より1~2L→糞便中に1%程度の排出(0.1~0.2L)→糞便の組織 75%水分、25%固形物

大腸とは:盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S字状結腸・直腸からなり、長さは約1.5m~1.8mあります。主として小腸で消化・吸収された残り物から水分を吸収し、糞便をつくります。
(引用:「No!More 下痢・便秘)astellas 製薬パンフ 東北大病院 教授 本郷道夫先生監修 図解してある 開業医から貰って来た)

大腸カメラは短い人は60㎝、長い人で1.1mあれば十分盲腸まで届いてしまう。S字結腸以外がブラブラでたたみ込んだり、吊り上げたりして進むから、その分短くなる。(「このがんこの病院」朝日新聞社刊 神保消化器内科院長 神保勝一先生)

人間の腸の全長は7~9m程度で、3分の2は小腸である。「日本人の腸は長い」などの俗説が一部メディアで広められているが根拠がなく、人種で大きな差はない。十二指腸の長さは約25cm程度で、指を12本横に並べた長さであることから十二指腸と呼ばれる。(Wiki)
小腸の表面積はテニスコート1面ほどもあるといわれる。

小腸癌や心臓癌は聞いたことないなぁ。組織が心臓のように新陳代謝しないのでがんにならないのか?
下剤を使うと半流動体のゲル状・泥状まで一日がかりで底つきします。仕方ありません、命と引き換えたのですから。こういう日はT字帯(越中ふんどし)に女性用尿取りパッドを当て用心します。まずお漏らしはありませんが・・。病院の看護師が教えてくれた。便とオナラの識別が出来ないからです。

胃切除や大腸切除のOPを受けるとイレウス(腸閉塞)の危険があるといわれる。当方はOP前はキチンと朝食後、日に1回のお通じが規則正しかったが、亡妻はよく便秘した。
腸のぜん動(ミミズの這う動き)が高齢化で鈍くもなるし、QOL(生活の質)がイマイチです。
今日は長い腸のお勉強でした。高貴な人もお通じは大事なことです。汚いなんて誰が言うか。