某ちゃんノート

わざわざ電話するほどじゃないしなぁ・・・
メールすることもないよなぁ・・・
でもちょっと思った、ふと思ったこと

しなやかにリストラ戦

2009-02-06 | 読書メモ
「幕末下級武士のリストラ戦記」
安藤優一郎

主人公は、徳川家について、静岡に移住することに決めた。
市中の巡回や刻時に鐘を叩く仕事を得る。
御徒という下級武士身分だったから得られた職か?
しかしそのときも、農民から直接、耕作のやり方を学び、
自家栽培を始める。
先を見る。
本質を見る。
広く見る。
よく考える。
コツコツ働く。
いつも飾り立てることなく、
自分でぶつかっていく。
素直な自分をさらす。
感情はあっても、固執せず、流されず、熱い思いで生きる。
困ったときは、仲間を頼る。
愚痴も言う。
居候もする。
武士としてのプライドは捨てないが、
素直に人と交わる。
身分に関係なく、人から学ぶ。
やるべきことはやる。
頭だって下げる。
愛想だって振りまく。
しなやかだ。
飛びぬけて才能があるわけじゃなかったかも知れない。
廃藩置県で失職したとき、下級役人に採用されるが、
護送中に、囚人に逃走され、免職になる。
失敗だってする。
賢い人だ。
格好良いじゃないか。