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時刻表検定1級
10km33:04、フルマラソン2:46:31

身近な気になる古道たち⑪

2014-01-29 | 身近な旧街道run!!

「土曜記録会」。
豊田市貝津町にある、中京大学豊田キャンパス内の陸上競技場で、春と秋を中心に、定期的に行われるトラックレースだ。
東海地区の、学生から実業団・一般ランナーまで、幅広い愛好家たちが参加し、記録を狙って走る。

学生時代を隣町「三好町」(現在、みよし市)で過ごしたこともあり、当時から気楽に参加していたから、相当に長く続いている大会であることは間違いない。
周囲を緑に囲まれ、良い意味でのんびりムードがあり、好きな大会の1つだ。

中京大豊田キャンパスは、体育学部も併設し、室伏広治や安藤美姫を輩出しており、東海地区では「スポーツの殿堂」的なポジションだ。
現在は、浅田真央ちゃんや小塚崇彦君も在籍しているらしい。

コスモタイガーが出場するのは、概ね、1500mか5000mなわけだけど。
ネットであらかじめタイムスケジュールを調べた上で、スタート時間の70~80分前ぐらいを目途に現地に到着。
受付やプログラムの確認等の諸々準備をサクッと済ませ、ウォーミングアップ開始!となる。
概ね、20~30分ぐらいのジョグで体をほぐすのが一般的だ。

数人で固まってアップする人、競技場内の外周を友人を応援しながらアップする人等、いろんなスタンスがあるけれど、コスモタイガーは、競技場を飛び出し、周辺道路を一人で走る場合が多い。
ここでもやっぱり「風景を楽しみながら」なんだよね。

元々幼少の頃、病弱で、入院にこそ至らなかったものの、ほぼ1日置きに通院し、1年間体育の授業も見学していた経験もあるコスモタイガー。
当時、かかりつけの医師にリハビリとしてジョギングを勧められ(命じられ?)、それが講じて、いつのまにか「陸上競技」の世界とリンクすることになってしまったけど。

ハナから「競技」として入ってきた人にはちょっと理解しづらい感覚なのかもしれないけれど、どんなにタイムが向上しても、「ジョギングの延長」「究極のリハビリ」の感覚を持ったまま走っているコスモタイガーなのだ。

レースだって、突き詰めれば「ジョギングの延長」!
アップであっても、風景を楽しみながら、リラックスして走ることで、なぜか落ち着いた感覚になれるよね。

中京大豊田キャンパスの南側には、旧飯田街道が通り、緑にも恵まれ、アップで走るコースには事欠かない。

大学の正門を出て、片側一車線の道を左折し、南下する。
緩やかな下り坂になっている。
第3セクター「愛知環状鉄道」(通称アイカン)の下を潜る。

200mほど下ると、この車道を狭いくねくね道が横切っている。
いかにも古道の雰囲気!
これが旧飯田街道だ。
誤って直進すれば、すぐに県道58号に突き当たるだけなんだけどね。

飯田街道の詳細は、「古道たち⑨」と重なるので省略ね。
名古屋市内の八事から、延々と続き、ここまでやってきたわけだね。
ここまでの詳しい道のりも、いろいろ楽しいんだけど、またの機会にして、今回はこの近辺のみの「プチ漂走記」。

まずは右に行ってみよう。
すぐに「海願寺」という古刹があり、県道58にすぐに吸収される。
その右手にあるのが「長善寺」。
浄土宗の古刹で、いかにも歴史を感じる佇まいだ。

真ん前には「飯田街道」の案内板も建っていて、詳しい由緒が書かれていたりする。

このまま県道を走れば、アイカンの保見駅に出るんだけどね。
保見駅周辺にも、飯田街道関連の史跡があったりするらしいけれど、今、アップ中だから、とりあえずここで戻ろうっと。

さっきのT字路に戻り、今度は左の道へ。

常夜灯も残ってたりして、なかなか見所ある一角だ。
すぐに「貝津神社」。
社伝によれば、平安時代後期の創建だとか。

そういえばさっき、海願寺もあったし、貝津という地名も古いことがわかる。
かつて、海が近かった名残かもしれないね。

そのまま道なりにくねくね走る。
その間にも、常夜灯があったり、古い民家があったりして、飽きないねぇ。
左手奥には「貝津駅」があり、中京大の最寄り駅となっている。
この貝津駅、2005年の愛知万博の際、豊田市の要望を汲み取る形で開業した「新駅」だ。

分岐路に差し掛かり、左を選択。
右にカーブして、県道58に合流するけれど、その手前にあるのが「報恩寺」。
禅宗のお寺で、ここもかなりの風格あるお寺だ。

思い出した!
今日はトラックレースだった!
今、アップ中だった!
そろそろ戻らなきゃ!

飯田街道は、もちろんこの先も続き、香嵐渓で有名な足助の町並みを通り、伊勢神峠を経て、根羽村で長野県に入り、飯田へと向かう。
国道153の基礎となっている旧街道で、いずれは完全走破してみたい魅力的な道ではある。

難点は、公共交通機関が著しく不便なこと。
そして資料や書籍が少ないこと。
自家用車利用が無難なんだろうけど、「走る」ことを考えた場合、今度は置いてきた車まで戻る手段も大切になってくる。

それでもやっぱり、魅力的な道の1つには違いない。


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