オジイが亡くなってしまい、すっかり気が抜けてしまっています。
自分のしてきたことがオジイのためだったのか、ずっと心に問い続けてます。
オジイの命が尽きるまでの彼の頑張りを記録しておきたいのですが、まだ気持ちの整理が出来ていないので、まずはオジイの見送りから。
オジイを病院から連れ帰ってきて、現実とは受け止められず夢の中にいるような感じで、朝の猫ご飯に。
オジイとよく一緒にいたシャーやララァに「オジイ、さっき死んじゃったよ」って話しかけたりして。
雨が降ってたせいかもしれないけど、いつもと違って、ララァがなんとなく私のそばを離れようとしなくて。
何か感じたのかな。
ララァも突然オジイがいなくなって「どうしたんだろう」って、ずっと思ってたはず。
で、この時、少し離れた場所に住んでるN田さんがフラッと現れたんです。
2〜3ヶ月に1回くらいの率で散歩がてら猫ご飯タイムに来ることはあったけど、まさかこの日に!?
N田さんはオジイをずっと心配してて、私が保護したことをとても喜んでくれてた方。
オジイが亡くなった直後に会えるなんて。
すぐに報告して、2人でオジイ話。
N田さん「いつもならこんな遅くに雨の中、散歩に来ないんだけど」
オジイに導かれたのかな?
N田さんはオジイが外で野垂れ死しなかったことに心から安心し、私に何度もお礼を言ってくれました。
そうそう、私が病院に駆けつけてオジイを連れ帰って来る間、母が仏壇のお水を取り替えてた時のこと。
父と兄の方のお水を替えてた時は何ともなかったのに、猫の方のお水を替えた瞬間に、飾ってあった百合の花の6本あるうちの5本、一気に花びらを散らせたそうなんです。
これから大きく花開くであろう1つさえもバサバサと。
え、これって何かの知らせだったりしたのかな…?
とまぁ、何かにつけ、オジイについ結びつけちゃったり。
オジイを見送る準備が整い、朝会ったN田さんや、地域猫仲間たちがオジイとの最期のお別れに我が家を訪れてくれました。
思い出話して、病院で綺麗にしてもらったオジイの体を撫でまくり「可愛い」「偉い」「よく頑張った」と皆でオジイの猫生を労い、私はずっと泣き通し。
オジイの周りは皆からのお花で埋め尽くされ、生きてるうちにしてあげられなかった首輪もプレゼントしてもらい、胸元に添えました。
せっかくだから首につけてあげたいけど、火葬の時には入れられないので、仏前に飾ろうかな。
箱の中には、皆がそれぞれ食べさせてたご飯、オジイの仲間のシャー・アムロ・ララァが写った写真も入れました。
この日初めて会ったM子さんからはこんなオジイの写真もいただきました。
オジイ、こんな風に思ってくれてたかな?
「もっと早く助けてほしかったよ」って思ってないかな…
皆さん、名残惜しそうで「キリがない」と言って、ずっとオジイを撫でながら各々1時間ほど滞在してくれました。
オジイの姿で会えるのはこれが最後ですからね…
今日は、お昼頃に霊園からオジイのお迎えが来ました。
本当はもう1日、家に置いておきたかったし、出来るだけ遅い時間に来てほしかったけど、コロナ禍で霊園の方も人手を減らしていろいろ大変みたいで、火葬の都合もあり…
最後に、本当に最後に母と一緒にオジイにお別れ。
母もすっかりオジイをうちの猫と思ってくれたみたい。
「お疲れ様。次は絶対野良になっちゃダメだよ。うちにすぐ帰っておいでね。ここはもうオジイの家だよ」
嗚咽でほとんど声にはならなかったけど。
外まで私がオジイの入った箱を抱いて、車に乗せました。
合掌し、車はゆっくりゆっくり動いていきました。
偶然にも、車はオジイの餌場やテリトリー付近をぐるっと廻って去っていきました。
オジイ…いつもおまえがいた思い出の場所…見えたかな。
オジイのいなくなった部屋に戻ると、虚しいため息ばかり。
今度はオジイのお骨を迎える準備をしなくちゃ…
オジイ。
悲しい…
悔しい…
寂しいよ…!