横濱・櫻木町コティベーカリーぶろぐ

街のこと店のこと今昔物語

『絵本・アイビーギャル図鑑』 1980年の本です。

2012年03月15日 08時23分50秒 | 好きなもの
 
昭和60年代から80年代にかけて大流行したアイビーファッション、
この本は、その着こなしガイドです。
街にBANやJUNが溢れていた頃を思い出します。

穂積和夫さんのイラストが大好きで、当時購入しました。
いつの間にか荷物に紛れ、見つからなくなっていましたが
このたび断捨離を敢行したら、出てきました!

こちらが表紙です… 

1980年12月20日・講談社


裏表紙が後ろ姿になっています、この凝った装丁も大好きです。

四季の着こなしや、アイビリーガーのライフスタイルなどが
イラストで説明されています。


学校の制服も今でこそブレザータイプの学生服が主流ですが
当時は学ラン・セーラー服の時代でしたので
アイビー調のブレザータイプの学校は、先進的でとても素敵に見えたものでした。


私が育った昭和60年代の横浜の農村では
「新しいもの=悪いもの」という独特の排他意識があり
アイビーも悪いものの典型で、近所にアイビーファッションの若者がいると
「あの子は不良」というレッテルを貼られたものでした(笑)
ビートルズもエレキギターも、もちろん不良でした。
この傾向は農村のみならず、日本全体にあった傾向かも知れません。

これは新しい評価の決まっていない物に対して、
とりあえず『不良』ということで押し返しておいてその後、徐々に受容してゆく。
これが情報の少ない時代の、
失敗しない唯一の方法だったのかも知れない…と、思う今日この頃です。


『絵本・アイビーギャル図鑑』穂積和夫・講談社版はもうありませんが
愛育社版 (2003/09)は 今でもアマゾンの古本として販売されていました。
アイビーボーイ図鑑もあったことを。今になって知りました。





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