昭和60年代から80年代にかけて大流行したアイビーファッション、
この本は、その着こなしガイドです。
街にBANやJUNが溢れていた頃を思い出します。
穂積和夫さんのイラストが大好きで、当時購入しました。
いつの間にか荷物に紛れ、見つからなくなっていましたが
このたび断捨離を敢行したら、出てきました!
こちらが表紙です…
1980年12月20日・講談社
裏表紙が後ろ姿になっています、この凝った装丁も大好きです。
四季の着こなしや、アイビリーガーのライフスタイルなどが
イラストで説明されています。
学校の制服も今でこそブレザータイプの学生服が主流ですが
当時は学ラン・セーラー服の時代でしたので
アイビー調のブレザータイプの学校は、先進的でとても素敵に見えたものでした。
私が育った昭和60年代の横浜の農村では
「新しいもの=悪いもの」という独特の排他意識があり
アイビーも悪いものの典型で、近所にアイビーファッションの若者がいると
「あの子は不良」というレッテルを貼られたものでした(笑)
ビートルズもエレキギターも、もちろん不良でした。
この傾向は農村のみならず、日本全体にあった傾向かも知れません。
これは新しい評価の決まっていない物に対して、
とりあえず『不良』ということで押し返しておいてその後、徐々に受容してゆく。
これが情報の少ない時代の、
失敗しない唯一の方法だったのかも知れない…と、思う今日この頃です。
『絵本・アイビーギャル図鑑』穂積和夫・講談社版はもうありませんが
愛育社版 (2003/09)は 今でもアマゾンの古本として販売されていました。
アイビーボーイ図鑑もあったことを。今になって知りました。