NHK大河ドラマ『 真田丸』 では
あっという間に「関ヶ原の戦い」が
終わってしまいました。
石田三成のもふもふ兜姿も、ワンシーン映っただけ…
ちょっと残念でした。
兜にあしらわれた毛の正体は
チベットの牛「ヤク」の尻尾なのでした。
こちらは、ヤクの首につけられている「ヤク・ベル」です。
クラッパー(打撃用錘)が木製のためか
コロンコロンと、なんとも穏やかな牧歌的な音色です。
ヤク・ベルの音色(youtube)
ヤクは遠い遠いチベットの動物で
日本の生活には縁がないもの…
と思っておりました。
ところが、ヤクの尻尾の毛は
お正月の獅子舞、歌舞伎、能、お寺で使用される払子
実は日本の生活に古くから根付いていたのでした。
幕末、官軍の被っていたのもヤクです。
白・白熊(はぐま)= 長州
赤・赤熊(しゃぐま)=土佐
黒・黒熊(こぐま)=薩摩
と名付けられているので
熊の毛かな?と思ってしまいがちです(笑)
「家康に過ぎたるものは二つあり、唐のかしらに本多平八」
という歌の「唐のかしら」も
ヤクの毛をあしらった兜のことで、
当時ヤクの毛が中国経由で日本に渡来したことから
「唐のかしら」と呼ばれていたそうです。
「まるはなばち」さんのブログ 紺糸威南蛮胴にヤクの毛
には素晴らしい家康の兜画像が掲載されています。