今シーズンの冬は、冬なのだから寒いけれど
いつもより随分と冷え込みは和らいでいる。
そして、これはこれで都合が悪いと多くの人が言っているのを聞く。
そう言う人達の話を聞いていると、
いつも通りならいい、と言う訳でもなさそうだから厄介だ。
日本人の多くは風呂に入る習慣がある。
風呂に入る時、掛け湯をしない人も増えていると聞く。
そんな人もその人なりに湯加減を計って、
温度調節をしてから浴槽に身を沈めるだろう。
ぬるければ追い焚きするだろうし、
熱ければ水を足すだろう。
もし、湯がぬるいからと風呂場にストーブ等の暖房器具を持ち込むような与太郎がいたら、
多くの人は彼に何と言うだろうか。
また、湯が熱いからと窓を開けて湯が冷めるのを待っていたり、
扇風機やスポットクーラーを持ち込むような定吉がいたら、
どうだろうか。
でも、これが海水温の話となると、
急いで窓を全開にしなくちゃいけない、
その為には何ができるだろうか。
いやいや、間に合わないかもしれないぞ、二酸化炭素も減らせと
世界中のだんさん方が大勢集まって真顔で話し合っている。
私はこれが滑稽でならない。
水、水やろ。水を冷まさんと、と込み上げるものも出てくる。
が、笑うに笑えない。
白い目で見られるのが気になるからだ。
私も、正直なほんまの事よりも、
だんさん方のご機嫌の方が切実な問題なひとりなんだと思う。