気温の上昇とともに、体力が吸い取られていくような、蒸発していくような季節が近づきつつある。
手の届かない遠い空は、抜けるような青空の日もあれば、春霞を思わせる白い空の日もある。
すぐそこまで注がれている日差しは、うららかな春を脱ぎ捨てて夏の日差しへと変わっている。
集・近・閉の三密を避けるべくして始められた自粛の影響で、受注も静かに吸い取られていっているような、蒸発していくような感じがしている。
持続化給付金の対象には届きそうで届かない。特別融資はまだ実行されないまま時は過ぎていく。
早く楽になりたい気持ちが、粘り抜こうとしている私をあざ笑う。
同じお日様の下、隣の畑ばかりが今日も青い。
日陰者の僻み・妬み・嫉みは、逞しく実に良く育つ。
そして複利で溜まっていき、手数料のようにその度に加算され、その重みに耐えかねてきて攻撃的になっていく。
そんな迷いが、もしも晴れるなら・・・。
何度も拭えど、どんなに払えど付きまとってくる不安から解放されるなら・・・。
この焦りに満ちたぬかるんだ深みから抜け出せるのなら・・・。