クマゼミは姿を消して、ツクツクボウシやヒグラシが時を告げている。
日中の気温はまだまだ高いものの、蒸し暑さは影を潜めた。
日当たりのいい場所にも、そうではない場所にも乾いた風が吹きわたっていく。
どこ吹く風のお蔭なのかはわからないけれど、ここ数週間はいろんな方と会う機会に恵まれた。
「きかい」と言えば、機械の入替えや補修も数件続いている。
売上増加の見込みの薄いタイミングではあるけれど、流れに沿った変化には身を任せている。
熱帯夜続きの季節を過ぎて、目に見えない変化は身体でも起こっていることだろう。
実りの秋が来れば、整ってくる場所もあるだろう。
全体としてのバランスはどうなっていることやら。
光と闇の世界が行ったり来たり、プラスとマイナスに揺られ揺らして、善が悪となったり悪が善となったり。
心も乱れるだろうし、心も閉ざすだろうし、心も見失うだろう。
人生の地図を手にすれば、起こる吉凶変化の見通しも立って、お得で気楽な時間が待っているんだろうか。
転がし始めたのか、転がり始めたのか、ただ季節が進んだだけの様な戸惑いのない感覚に表情はない。