眠りが浅くなり始めると、鼻腔の奥が切なくなり始める。
苦しいけれど、今日も又新たな時間を与えられたサインである。
見つめる東の空が色づき始める頃、西の空はそれとなく白み始めるように、街も動き始める。
マスクをして散歩する人が
マスクをせずに信号を待っている人を睨みながら
軽やかに信号を無視して進む。
街頭インタビューを受けている人が
緊急事態宣言は延長したほうがいいと答える。
ちなみに今日はどのような用事でと聞かれて笑ってごまかす。
今日も本質に近づかないように、建前論議が花盛りとなるんだろう。
生贄を捧げつつ互いの傷を嘗め合いながら、何度も好景気を繰り返し享受してきた証でもあるんだろうか。
その恩恵の端っこをしがんで、私もここまで来られたのかもしれない。
滑稽な世の中なのか、いつだって世の中は滑稽なのか。
土地神話に安全神話、そしてマスク神話?
ともかく、混沌としているだけの私の中にも、またあさひが昇ったんだよなぁ。
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