変人の宿命

準囚人生活が始まって１年と４ヶ月ほどが経った。
にもかかわらず、ゴルフや飲食や旅行へと、
誘いの声をいただくことがある。

貧乏暇なしで
誘っていただいても、
そのほとんどには参加できない。
それでも懲りずに声をかけてくれる方やグループが
片手で数えることができる程度いてくれる。

どちらかといえば不愉快な思いをさせたり迷惑かけてきただけに
感謝の気持ちで胸が一杯になったり、
早くこの環境から脱け出さなきゃと
焦りを感じたり、
恩返しなんて大それたことはできないにしても何かできないだろうか、
等と思いを馳せたりしている。

たまに参加できることがあると、
たまにだからこその新たな発見もある。
お互い再会までに過ごしまとってきた何かに気付くことがある。

それは長くその場にとどまってはいてくれない。
丁寧に追って行かないとスッと消えてしまう。
とても気になるのだけれど、
何人かの集まりでこれにこだわりすぎると
場の空気から更に浮いてしまうようだ。

残暑に見舞われ・・・

今週に入って残暑見舞いのように、
パラパラと仕事の依頼が入って来てくれている。
ありがたい。
暫しだけなら一息つける、そんなまとまった潤いになりそうだ。
今期２回目の乾期が終わろうとしているのかもしれない。

しかしいずれまた乾期はまたやって来るだろうから、
作業に追われつつも、種は蒔き続けて行かねばならない。
新たな芽が吹いてこないことには、
自生する土壌となることは叶わない。

荒れた心を見渡せば、
耕し掘り起こして作った畦があちこちで干からびている。
芽吹く事のなかった種の墓地を注意深く更に覗くと、
小さなつぼみがチラホラとイバラの隙間から見え隠れしている。

折しも地蔵盆の気節。
設営風景を見ているだけでも心安らぐ。
お地蔵さんに導かれ揺れ動く霊と子供たちの交流に、
この国の豊かさを感じる。

月曜からこれか・・・

夕方６時台。
いつもなら少し気分転換をして、
その日のラストスパートをかける。

昨日は気分転換前から、
「今日はここまでとしようか」
という呟きが幾度となく強く起こっていた。

そんな淀んだ空気を感じながら、
対外的に直接滞りが起こるものから
仕事を進めて一区切りついたのは７時頃だった。

それでも一休みすればまた違う風を感じることもあるかも・・・
と、事務所へとどまったが
仕事にはならなかった。

すぐに帰っとけば良かったなぁ、
等と思いながら帰宅。
月曜はいつも休肝日初日なのだが、
こちらも返上して看板を裏返し、
梅雨を思わせるすっきりしない夜と向き合って過ごした。

自由について

心地好く招かれて・・・



そんなにモテるわきゃない
・・・



と、考えながら・・・
自由って
どっちなんだ？

遅れ招かれた夏休み

子供と二人でプールへ行った。
妻がチケットを用意してくれた。
ウォータースライダーやビーチプールや流れるプール等のある
レジャー施設だ。
車で20分～30分の距離だった。

並ぶのを嫌う息子は、
売りにしているプールや、人気スポットには関心がない。

蹴伸びの距離を競いあったり
浮輪にどちらかが乗っかって運びあったり
純粋に泳ぎの練習をしたりと
地味だけれどゆったりと過ごせた。
長い長い時間に酔ったのは、
何年ぶりだろうか。

閉館の時間が近づくと客数も減って来た。
そうなってから、ようやく派手な施設の列に加わった。
が、味見程度に手をつける感じで、
またジミースタイルに戻った。

閉館時間まで満喫した後は風呂。
併設された風呂で楽しんだ。
打たせ湯・泡風呂・ジェットバス
サウナ・水風呂・普通の湯。
そして〆はコーヒー牛乳とフルーツ牛乳。

子供が時計を見て、
施設には５時間半くらいいた計算になったことを教えてくれた。
「そんなもんやったんか」
と答えながら、
夕闇迫る西の空を指差しながら眺めた。