国境なき境界線

昨夜降った雨のお陰で熱帯夜で苦しまずに今朝を向かえた。
背中や腰に感じていた痛みも消えていた。
しかし寝覚め起き上がってみると、
緊張感と不安のこびりついた重荷が、
昨日よりズッシリと、のし掛かっていた。

先ずは大きなため息ひとつ。
息を吐きながら
田舎でのしあわせな時間に包まれて、
私から離れて自分を取り戻しつつあったことを、
改めて感じた。

カーテンを開けると、
まだ青空は薄くなった雲の上にあった。
アスファルトの端々には、濡れた後が残されたままだった。
メダル獲得を連呼する
オリンピック中継が漏れ聞こえて来た。