募集中だけれども定まらない、あとひとり。
裁断機はあきらめねばらなくなり、原反生地在庫の管理も当面は私がやらねばならなくなった。
仕事を振れば、慣れるまでの日々は質問責めに合う。
社内検品では問題ないのに納品すると不良品となって帰ってくる
厄介で上手く進まない仕事と格闘しているうちに、やらねばならないことは増えていく。
流れた運動会が平日に開催されたなら、そりゃ従業員は休暇を取るさ。
そして遅れた仕事は、休みを潰して納期に追いつかねばならない。
女性従業員中心の泣き所。休日の出勤は望めない。
音沙汰のなかった仕事が気になって問い合わせてみた。
品質管理部というところへ問い合わせをしてみたなら、特にクレームは発生していないとの返事だった。
良かったと胸を撫でおろしていようとも思ったけれど、
商品が動いていないのかもしれないので他の部署へ情報を取らねば・・・。
ありがたいことに、オーダーは日々途切れない程度には入ってくる。
裁断屋稼業はこの季節カレンダーや手帳関連で大忙し。
交渉を重ねるものの、納期はそう縮まるものではない。
裁断先を探し増やして分散化を図る。
繁忙期はわかっているので納期優先で話を進める。
月々どれくらいの仕事量なのか等と交渉が始まる。
出すまでも面倒だが、これからの管理業務も大変だ。
一息つこうとメールチェックしてみると
問合せや依頼が入っている。
処理を進める優先順位を組みなおす。
気が付きゃもうこんな時間かと、結局休んでいないことも忘れる。
音楽を聴きながらデスクワークを進めていると再生が一周した。
今日も帰りの電車の時間が気になり始める時間となっている。
また台風が来るんだった。田舎へ戻って雑用もしなきゃな・・・
なんてぼんやりとする。
そういや、今度も運動会が流れたりするんだろうかなと思ったりもする。
積み残った仕事がこちらを見ているような気もするけれど、
とにかく今夜は第二次定時になったなら帰ろうと決める。
さぁ。今夜はどんな風が吹いているんだろう。
それまでもう少しだけやってみるか。