今週の「徒然草」は「第121段=養ひ飼ふ物には」を勉強しました。この段は大変に勉強になりました。
「養ひ飼ふあさを物には馬、牛、つなぎ苦しむるこそいたましけれど、なくてかなはぬ物なれば、いかがはせむ。走る獣はおりに込め、くさりをさされ、飛ぶ鳥はつばさを切り、かごに入れられて雲を恋ひ、野山を想ふ愁へやむときなし・・・」と書かれ、最後にはだいたい「珍奇な鳥・獣は、自国内に持ち込んで飼育すべきでない」と記しています。
生き物の飼育は人間の社会生活の必要最小限において行われるべきで、愛玩用は無益な殺傷に繋がると否定しています。人間様の無責任が問われていますね。
「生物多様化」という言葉が広まっていますが、その前に今一度、動物を飼うということに責任あることを考える必要があると思います。兼好さんは、素晴らしい現代にも通じる事を教えておられました。