紫式部「紫式部日記」(ラジオドラマ)
昨日は「古典の会」でした。今「紫式部日記」を勉強していますが、短い章段ですが、大変面白い章段があり、紫式部の女性像についての論争が展開され、昔も今も変わらぬ女性の嫉妬の恐ろしさに大変勉強になりました。男性は要注意ですぞ
「道長の妻、倫子のねぎらい」の章があります。九月九日「重陽の節句」に当時の権力者藤原道長の正妻倫子から紫式部に「殿(道長)の奥様(倫子)から格別貴方(式部)に【この菊綿で顔を拭いて老化をうんとすっきりふき取りなさい】と置いていかれましたよ」と女房が紫式部につたえると、「菊の露若ゆばかりに袖ふれて花のあるじに千代はゆずらむ」と歌を詠んで返そうとしたが奥方はすでに去ってしまいました。菊の露は夫の愛人である紫式部の嫉妬する倫子からの「若いつもりでもあなたはもう年なのよ」という痛烈なる攻撃でありました。が、紫式部も負けてはいません「奥様の方がずっとお年で」と反撃の歌を詠んで返しています。凄い女の闘いですね今も昔も女性は強いものです。
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