【名古屋・中京ローカルCM】 榊原温泉 湯元 清少納言(1992年)
枕草子の中にわずか一文ではありますが、当時の人々が親しんだであろう人気温泉ちが三か所だけ挙げられています。
「湯は、ななくりの湯、ありまの湯、たまつくりの湯、」とあります。「ありまの湯」は当然有馬温泉(兵庫)。「たまつくりの湯」は玉造温泉(島根県)、どちらも歴史なるある名湯ですが、もう一つの「ななくりの湯」はどこなのか?調べてみると、二か所ありました。一つは長野県別所温泉、ここにある北向観音は平安時代に創建され、「七苦難(ななくり)の湯」と呼ばれていたそうです。もう一つが三重県の「榊原温泉」、ここは京都から伊勢神宮参りの行き帰りに立ち寄るのに便利で人気でした。
「一志なる七くりの湯も君が為恋しやまずと聞けばものうし」という鎌倉時代の恋歌にも登場しています。💛💛「一志(いちし)」という地名が今も三重県津市に残っており、その近くに「七栗」という地名もあり、榊原温泉も美人の湯としても有名です。この榊原温泉にはズバリ「旅館・清少納言」という宿もあるとは驚きですね。
古典を勉強してると大変面白いことが出てきましてとても参考になりますね。