3月の茶花を活ける
昨日は午前中は茶道のお稽古でした。春日和の穏やかな日の気分を良く迎えてくれる「茶花」が床の間に飾られておりました。「茶花」には「禁花」の決まりがあり、香りが強い花、色合いが毒々しい花、棘のある植物、名前の悪い花、食用の花、季節感がない花、などは避けられます。四季折々の山野草を中心に自然の風情が表現され、見るものに命のぬくもりや時の流れを感じさせるとともに、詫び、寂びの美しさを茶室に添えてくれます。さらに見過ごされがちですが、花入れも金属製、陶磁器、竹製、など素材や意匠がさまざまで、趣向や季節花に合わせて選ばれるので、その取り合わせにも注目されます。利休の教えに「花は野にあるように」とありますが、なるほどと思います