茶陶遊人の部屋

日々の日記と、お茶と地元の歴史等を発信していきます。最近はk-popにはまっている韓国好遊人です。

日本國寶茶室:如庵にみる禅の思想・・・日本人の心と知恵。

2024年04月26日 | Weblog

日本國寶茶室:如庵

私たち「古典の会」岡倉天心の「茶の本」を勉強しておりますが、第四章「茶室」に入りました。初めて独立した茶室を作ったのは千利休です。それ以前の茶室の大きさは15世紀の有名な茶人武野紹鷗が定めたものでした。茶室は「三人姉妹の美の女神グレースより多くて九人姉妹の文芸美術の女神ミューズよりも少ない」という表現を連想させる数、の五人までが入れる茶室の本体がギリシャ神話の女神の数がでてくるとは・・・茶道・禅・ギリシャ神話、の繋がりがとても興味がありました。茶室に入る合図があるまで客が待ってる「待合」それに「待合」と「茶室」を繋ぐ「露地」などからなっています。特に「露地」は瞑想の第一段階を意味します。すなわち、悟りへ通じる道なのです。世俗的な外界との関係を絶ち新鮮な感動を巻き起こして、茶室の中で繰り広げられる美の世界を充分に楽しめるようにするものです。利休はこの露地のポイントを藤原定家の歌を引用しています。

「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫谷の秋の夕暮れ」

日本人の心、わび、さび、がとてもよく理解できます。

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