【日本美術】千利休「茶の極意を教えようか」
私も今日も暑さしのぎと心を癒すつもりで一人お抹茶を点てじっくりと味わいました。時に、利休のことば「叶うはよし叶いたがるは悪しし」をふと思い起こしました。自分を良くみせたい。人間なら誰しもそういう思いを持っています。禅語に「無功徳」というのがあります。ある時中国の武皇帝が達磨大師に尋ねました。「仏教のためにこれだけやっているのだからどんな功徳があるのだろうか」大師の返答はただ一言「無功徳」でした。そんな打算のあるところに功徳などありませんという意味です。叶えようとする意識が強すぎると小手先の技巧にばかり気を取られ真の目的や周囲への気配りが忘れがちになります。
もしうまくいかなかったら・・・浄く引き下がるほかありません。
そして自分の足らざること知ることが大切です。どこかの誰かさんにこの言葉を教えてあげてください。