CAAD10に乗り始め、100km越えのロングライドの機会が増えるとともに、ある程度の坂や峠を登ることが避けられない状況になりました。とにかく登りになると急激に心拍数が上がり、息も絶え絶えとなり、6月の富良野アースライドでは美瑛の丘陵地帯であえなくGIVE UP。
これではいかんという想いから、アースライド直後にリアのスプロケットを12-25Tから12-27Tへと交換し、7月以降は厚田・青山方面を中心に走り続けました。「車体を軽くすれば坂が楽に登れる」という思い違いをしていた私ですが、スプロケットを大きくしたのは正解で、わずか2枚の歯数の違いなのですが、数千円の投資でこの楽さが手に入ったメリットは非常に大きいものでした。
楽になったとは云っても、坂が辛いことにはかわりありません。ともすれば折れそうになる自分を叱咤しながらの苦行となるのですが、それでも登りきれたという充実感が十分に癒してくれます。とにかく、ロングライドでは登りきらないことには先へ進めない訳で、ある程度の登りの練習は不可欠と考えるようになりました。
その思いが決定的になったのは、ショップ主催のチャレンジライドに参加した時でした。走行距離120kmで獲得標高は700mほどでしたが、参加者3名の内ひとりは600kmのブルベを完走し、ニセコ・ヒルクライムでジャージを獲得しているほどの兵。もうひとりも藻岩山ヒルクライムレースに参加経験を持つクライマーで、平坦路ではほとんど差は感じなかったのですが、登りに入ったとたんに力の差を見せ付けられることになりました。
結局、二つ目の峠を越えたところで、お荷物は三つ目の峠はパスさせてもらいました。平坦路ではそこそこ走れても、もう少し登れるようにならないと、参加できるイベントも限られてしまう。そんな想いから9月に入って坂トレを開始することにした訳です。
約30kmほどで獲得標高は500m。時間にして1時間半ほどですが、このコースを週に2度は走るようにしています。できれば雪が降り始めるまではこのペースで続けて行くつもりでいます。
昨日、久々に平坦路で石狩灯台まで走って来たのですが、往復54kmを2時間1分で走破。行きは向かい風の中、相当気合を入れて走り、これは1時間を切れるかもと思ったのですが、最後に息切れし、片道27kmを1時間4分。帰りは追い風参考ながら57分。これまでの最短記録を5分ほど短縮。坂トレの効果がこんなところにも出るのかといった感じです。
特に驚いたのは平均ケイデンスが84rpmだったことでした。確かにある程度高いケイデンスを意識して練習をして来たつもりですが、フロントインナーで平均ケイデンス85rpmということはありましたが、フロントアウターなら80rpmも稀でしたから、この結果には自分でも驚いています。
おそらく坂トレで、フロントインナーでケイデンスで登ることが身に付いて来た結果ではないかと推測しています。それと登りではどんなに苦しくても脚を止められないので、苦しさに対するある程度の耐性もできつつあるのかもしれません。
50歳を過ぎてロードバイクに乗り始めた身で、体力の衰えは如何ともし難いものがありますが、先日のツールド北海道の市民クリテリウムで、55歳以上の初級者の平均速度が37km/hなのを見ると、自分ももう少しやれるかもしれないという気持になりました。
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