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EFエデュケーション・イージーポスト2025年ロースターが確定

2024-12-06 15:45:54 | プロ・ツール
 過去にはワードランキングがワールドチームギリギリと低迷していたEFエデュケーションですが、2022年から新たにアメリカの配送用APIディベロッパーのイージーポストをスポンサーに迎え、イネオスからリチャル・カラパスを獲得してからは2023年に11位、今年も11位と健闘を見せているのです。特に今年はミラノ~トリノでアルベルト・ベッティオルが勝利し、ジロでのゲオルグ・シュタインハウザーのステージ優勝、ツールでのカラパスのマイヨ・アポア獲得、グランピエモンテでのニールソン・パウレスの勝利などcannondaleのSupersix EVOがTVの画面でも躍動を見せてくれました。

 そのEFエデュケーション・イージーポストが2025年のロースター29名を発表しています。30名枠なので、UAE同様に1名は下部の育成組織から昇格を予定しているようです。長らく総合エースを担ったリゴベルト・ウランが引退。イタリアのロード王者であるアルベルト・ベッティオルがアスタナ・カザクスタンへ、シュテファン・ビッセガーはデカトロンAG2Rラモンディアルへ移籍するなど、8名がチームを離れることになりました。

 一方、新戦力としては元ロンド・ファン・フラーンデレン覇者のカスパー・アスグリーン(デンマーク、スーダル・クイックステップ)が加入。なかでもチーム代表のジョナサン・ヴォーターズが「来年ブレイクするであろう選手」として、今年ツール・デュ・リムザン(UCI2.1)を総合優勝した23歳のフレンチクライマー、アレックス・ボーダン(デカトロンAG2Rラモンディアル)の名前を挙げています。

 マイヨ・アポアを獲得しているカラパスや今季ジロでステージ優勝をしているシュタインハウザー、ジャパンカップを今年も勝ち日本でも人気の高いニールソン・パウレス、日本人選手として期待が高い留目夕陽等は残留が決まりました。来年のメンバーは以下の通りです。
1)マルケル・ベロキ(スペイン)
2)リチャル・カラパス(エクアドル)
3)ヒュー・カーシー(イギリス)
4)ジェフェルソン・セペダ(エクアドル)
5)エステバン・チャベス(コロンビア)
6)ルイ・コスタ(ポルトガル)
7)オウェイン・ドゥール(イギリス)
8)ベン・ヒーリー(アイルランド)
9)ミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク)
10)ルーカス・ネルーカー(イギリス)
11)ニールソン・パウレス(アメリカ)

12)ショーン・クイン(アメリカ)
13)ダレン・ラファーティー(アイルランド)
14)ジャック・ルーキングレイ(イギリス)
15)アーチー・ライアン(アイルランド)
16)ジェームズ・ショー(イギリス)
17)ゲオルグ・シュタインハウザー(ドイツ)
18)ハリー・スウェニー(オーストラリア)
19)留目夕陽
20)ミケル・ヴァルグレン(デンマーク)
21)マライン・ファンデンベルフ(オランダ)
22)ヤルディ・ファンデルリー(オランダ)
新加入
23)カスパー・アスグリーン(デンマーク)←スーダル・クイックステップ
24)ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア)←アルケアB&Bホテルズ
25)サムエーレ・バティステッラ(イタリア)←アスタナ・カザクスタン
26)アレックス・ボーダン(フランス)←デカトロンAG2Rラモンディアル
27)マディス・ミケルス(エストニア)←アンテルマルシェ・ワンティ
28)マックス・ウォーカー(イギリス)←アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム
29)アラステア・マッケラー(オーストラリア)←ハーゲンスバーマン・ジェイコ
退団選手
アンドレイ・アマドール(コスタリカ)→引退
アルベルト・ベッティオル(イタリア)→アスタナ・カザクスタン
シュテファン・ビッセガー(スイス)→デカトロンAG2Rラモンディアル
サイモン・カー(イギリス)→コフィディス
ステファン・デボッド(南アフリカ)
アンドレア・ピッコロ(イタリア)
ヨナス・ルッチ(ドイツ)→アンテルマルシェ・ワンティ
リゴベルト・ウラン(コロンビア)→引退

来年もcannondaleのSupersix EVOの躍動がまた見られそうです。
 


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UCIが一酸化炭素吸引に警鐘

2024-12-06 13:03:31 | ドーピング問題
 UCI(国際自転車競技連合)が一酸化炭素の吸引に関する声明を発表しました。パフォーマンス向上の可能性が指摘される一酸化炭素の「複数回の吸引」の中止を要請し、現在WADA(世界ドーピング防止機構)へ正式な見解を求めているのだそうです。
 英語メディアEscape Collectiveが7月に報じた記事によると、一部の選手たちは血中ヘモグロビン濃度の測定と高地トレーニング効果の評価を目的に、一酸化炭素を吸引していることが明らかとなっていました。タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)とヨナス・ヴィンゲゴー(ヴィスマ・リースアバイク)は使用を認めています。これが今年のツール・ド・フランス開催中だったこともあり話題になっていたのです。

 UCIは男女レースの関係者を集めたセミナーを開催し、複数回の一酸化炭素吸引によるパフォーマンスへの影響について最新の知見を共有したようです。特に懸念されているのは、複数回の吸引が最大酸素摂取量(VO2 Max)を向上させる可能性があることだそうです。
 そのためUCIは、チームと選手に対して複数回の一酸化炭素吸引を行わないよう強く要請するとともに、医療環境下における単回の使用のみを容認する方針を発表。さらにこの問題の法的・倫理的側面を明確にするため、世界ドーピング防止機構(WADA)に対して正式な見解の明確化を求めたとのことです。

 報道によると現在、UAEチームエミレーツとヴィスマ・リースアバイク、そしてイスラエル・プレミアテックが一酸化炭素吸引による検査を実施しているようです。またシクロワイアードが10月に行ったインタビューにて、マイケル・ウッズ(イスラエル・プレミアテック)は使用を認めながらもパフォーマンス向上には繋がらないと強調していました。
 



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