CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

MTBのホイールサイズを考える(3)

2024-12-14 14:18:46 | 自転車用品
 一時期は29erと呼ばれる29インチのMTBが主流でしたが、最近はメーカーによっても27.5インチと29インチで別れる傾向にあるようです。F29等で有名なcannondaleも一時は27.5インチのMTBに転換していた時期もありました。私の2代目のMTBだったCujoも丁度その頃の車種で、2.75インチのセミファットバイクです。TrailというMTBもあるのですが、サイズによってSサイズまでは27.5インチ、Mサイズ以上は29インチという具合に分かれてしまったのです。それがTrailにSEというモデルが登場し全車29インチになったのですが、そのモデルも昨年を最後に入荷しなくなってしまったのです。代わってHabitという29erのMTBが新たに発売されているのです。

 選び方のポイントとしては、26インチはテクニカルなトレイルや跳ねるようなアクションが多いダートジャンプや街乗りに向いており、27.5インチはバランスの取れたオールラウンドな選択肢でトレイルライディングやエンデューロに最適です。29インチはクロスカントリーや長距離ライド、高速でのトレイルライディングに向いていて、特に安定感を重視するライダーにお勧めです。

 これらの傾向から、27.5インチも引き続き選択肢としてありますが、かつてメインストリームだった26インチは姿を消しつつあり、現在はパークやダートジャンプ系、キッズ用MTBや中古市場に残るのみとなっています。そうした状況を知った上で、できればそれぞれのサイズに乗ってみて、ライディングスタイルや体格、好みに応じて選ぶと良いでしょう。

 私の場合はMTBを冬の雪道専用で使用しているので、GIANTのTaronから27.5インチのセミファットタイヤを採用しているCujoへの買い替えは悪くない選択だと思ったのですが、やはり北海道の雪道にはスパイクタイヤは必須で、セミファット用のスパイクタイヤの種類が少なく高価だという問題にぶつかってしまったのです。

 加えて、ロードバイクやグラベルロードの700C (29インチ)に慣れていることもあり、27.5インチのMTBは足が遅すぎたのです。GIANTのTaronの頃はフロントがトリプルギアだったのですが、Cujoのフロントは今主流の30Tシングルになっていて、とにかく進まないというストレスが多かったのです。

 それで、今年、3代目となるMTBとしてcannondaleのTrailという29erを選びました。雪が積もる前の路面では27.5インチタイヤと比べると良く進みました。フロントはシングルの30Tとギアは同じなのですが、やはりタイヤ周長が長くなったことで、一踏みで進む距離が違うためでしょう。
 ただ、29インチのMTBはサイズがどうしても大きめになってしまうので、注意が必要です。最初に検討していたcannondaleのHabitというMTBはSサイズでも私には少し大きく感じTrailを選びました。TrailはMサイズです。やはり、試乗が出来ないとしても、ショップでまたがるくらいは出来るはすですから、実際にまたがってみると良いと思います。

 それと注意点がひとつ。それはホイールがスルーアクスルかQR(クイックリリース)かという点です。MTBでも上位モデルはスルーアクスルが主流ですが、下位のモデルはほとんどQRだということです。Taronは前後共QRでしたが、Cujoはフロントのみスルーアクスルでした。Habitは前後スルーアクスルですが、XSサイズの入荷が未定で前後QRのTrailに決めたのですが、結果、Cujoで使用していたスパイクタイヤ用のフロントホイールが使えなくなってしまったのです。
 Cujoは27.5+というタイヤサイズでしたが、径は29インチホイールと同じでした。まあ、HabitにしてもQRのリアホイールが使えないので、スパイクタイヤ用のホイールは1つ買わざるを得なかった訳ですが…

 グラベルロードのTopstoneが前後共スルーアクスルなので、MTBのこの仕様には少し戸惑いました。Trail SEなら前後スルーだったのですが、入荷の予定が不明というのでは仕方ありません。これはcannondaleだけではなく、TREKなども同じなのです。ディスクブレーキにQRというのはMTBやクロスバイクに特有の組み合わせのようです。スルーアクスルにするとフレーム構造も変えなければならず、対費用効果を考えてのことだと思います。
 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

UCIが一酸化炭素吸引に警鐘(3)

2024-12-14 08:50:52 | ドーピング問題
 今回、高度トレーニングが効果的に体に作用しているかを確認するために、UAEチームエミレーツやヴィズマ・リースアバイク、イスラエル・プレミアテックなど数チームがこの計測器を使用していたというのです。具体的には、高度トレーニングの前と後で計測、どれだけヘモグロビン量が有意に変動したかを確認するために使用していたのです。これはサイクルロードレース界だけでなく、他の競技でも使用されているものだそうです。

 最初に問題視されたのは、この行為自体がパフォーマンス向上に寄与しているのではないか、ということではなく、これら機材を使うことで、選手たちの血中ヘモグロビン量を把握することで、ドーピングしやすくなるのではないか、という指摘から起きたものだったのです。つまりは具体的な数値がわかれば、ドーピングをしやすいのでは、という問題提起から発生した話題だった訳です。
 今現在の段階でWADA(世界アンチドーピング機構)やMPCC(反ドーピング倫理運動)は、この一酸化炭素計測の行為自体が直接的にパフォーマンス向上につながるものではないとして、禁止を検討する予定すらないとしているのですが、UCIは「複数回の吸引が最大酸素摂取量(VO2 Max)を向上させる可能性がある」と指摘し、WADA(世界アンチドーピング機構)に見解を求めたというのです。

 これは一酸化炭素の摂取量を意図的に変えることで、パフォーマンス向上につながる方法があり、それを実行しているスポーツ(自転車ではない)があるという指摘がアメリカでなされていたことに端を発しているようです。この真偽のほどは定かではありませんが、火のないところに煙は立たずということからも、悪意ある使い方をされる可能性があるのではないかということなのでしょう。この方法では理論上は適切な量の一酸化炭素を吸引することで、最大酸素摂取量(VO2Max)を増やすことができるようなのです。ただ、現段階ではWADAは「我々が把握している限りでは、悪意を持ってそのような行為が行われている形跡も証拠もない」としているのです。

 ただ、難しいのは、この血中に一酸化炭素を計測のためとはいえ入れるという行為自体が、WADAのルールブックにある「血液の人工的操作」に該当しないのかというところでしょう。今のところ「計測システム自体が医学・薬学界で20年以上の実績のあるものであること、パフォーマンス向上のために行われているものではなく、トレーニング効果数値確認のため」という目的がはっきりしているだけに、規制対象にはなりえないということのようです。
 AFPによるとUCI(国際自転車競技連合)は12日、合法ながらもトップ選手が使用して物議を醸している一酸化炭素吸入に関し、禁止する動きを見せたとのことです。来年1月31日と2月1日に行われる次回の会議で、「選手による一酸化炭素の使用を医療上の理由で禁止することを管理委員会に提案する」としているようです。
 
 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする